寝言は寝てから

荒川弘ファンのてきとうなおしゃべり。

ぎんさじ10

春の巻、完結ー!!
コミックスここまで収録してくんないかなあ!あと2週間、楽しみすぎるっ!!

八軒君は、迷う子だ。
迷ってていいんだ、決められなくていいんだ、ってセンセはずっと言ってあげてる。
そういうマンガはいっぱいあるけど、「旨いんすよね!」と目ぇキラキラさせて言っちゃうとこ。この健康さ、真っ直ぐさ、これがね。
いいんだよね!!!

どうする、って決断を迫られて、がっと目線を上げられないところ。
美味しいものを食べて、うまーい!なんて叫んだりしないところ。

ずっとずっと、寄り添って。今、現実に生きてる高校生たちの、リアルに。


銀匙は、鋼と比べて地味。
バトルとファンタジー無しの、とか言われてるけど、私が、鋼にあって銀匙に無いと思うもの、いや、それ無しで読者を引っ張れるかセンセが挑んでるモノって「あざとさ」だと思う。

鋼の強烈な引力。それは、あざとさ、だ。
やってくれたな!って額を叩いて天井仰いで笑ってしまう、いやらしさ。
それが、無い。

だから地味で普通で定番で、面白いという以上に、「いい」。その魅力。
鋼がステーキなら銀匙は肉じゃが。いや、もっとあっさりめ。厚揚げの煮物あたり、かな?