びるでぃんぐすろまん
ビルディングスロマン、って、キリスト教的概念に基づく成長物語、って意味だと思ってたけど、合ってんのかな?
で、ネットで検索してみたらビルディングスロマンにおける配役を「トーマの心臓」で解説してるサイトに会った。
http://www2.oninet.ne.jp/kanzaki/fsou/oh-ron.html
へえ~。良い父と悪い父、のほかに、主人公を導く精霊、ってのもあるのか~。
じゃあ、鋼で当てはめるなら?
良い父と悪い父はホーパパとフラスコの中の小人で、精霊は永遠の憧憬(天にいる)ってことで、トリシャママ?
けど、フラスコの小人と主人公エドの対決って最後の最後になってからなのよね。
悪い世界に引き込もうとする…ってゆーのは無い。
鋼の前半は、この構図がけっこう当てはまるよね。
悪い父は、家族を置いて出て行ったホーパパ。
良い父は、養い親イズミ。
精霊はトリシャ
精霊ダッシュ(精霊の映し鏡で主人公とともに地上にいる)はアル。
お、これはしっくり来るぞ?
んで、上のサイトによると、ビルディングスロマンには子供(主人公)が物語中の苦難をへて、
自立成功→良い親となる。
自立失敗→悪い親となり次世代の子供の敵となる。
子供のまま壊れる→地上で失われて精霊になる。
の3パターンがあるのだそうだ。
うわー!この3パターン目、03年版アニメの鋼じゃん!
トリシャが精霊なのも、アルが精霊ダッシュなのも、03年鋼のがぴったり来る。
そっかー。あっちのがむしろ、ビルディングスロマンの典型だったのかー。
や、異論はあるだろうけど、私としては、会川さんは「罪を犯した子供は結局は地上(アメストリス)で大人になることは許されなかった」って結論だったんだなーって思ってるので。
精霊、つまり永遠の憧憬という存在となって、消えた、かー…。むぉー!切ないぜ!
「あるべき成長の姿など無い」というのが今の時代なのだとすると、03年版のがより時代性をもっていた、と。
そして原作鋼は古き善き時代の王道どおり、自立成功で親となって終わる、と。なーるほど。
終わってから何年経っても、新たな発見がある鋼なのでした。
あ、上記のサイト、元は創作サイトで三国志ファンさんじゃん!
ここでも三国志つながりか~!(苦笑)