寝言は寝てから

荒川弘ファンのてきとうなおしゃべり。

先週のサンデー銀の匙

アニメのイメージビジュアルと相馬馬追の原作絵が表裏になったピンナップが嬉しい!

ここでアニメ絵を裏面にするとこが「漫画雑誌」だと思う。

この真っ当さが、スクエニから来た読者の私には安心でもあり、また、多少物足りなくもある。

私だと商売気出して表アニメ・裏は広告とかにしそうw

表紙といいピンナップといい、馬づくしで書き込みも細かく、先生の充実ぶりを感じます。

個人的にはピンナップを表紙と別の週にして、背景まで塗った絵が欲しかった~!

画集出るの今から楽しみにしてます!

本編も充実した内容。

文句ばかりの八軒を追い出す先生と土産で応援する冒頭(風呂ヨーグルトのギャグがw)

自身で培った自信によって、暗黒の中学時代をリライトできた中盤。

ここの、八軒が身体もでかくなり笑うようになりイイヤツになった所という、言わずとも分かることを登場人物にわざわざ言わせるところは、八軒という異分子でエゾノーが活性化するのくだりと同様、子ども読者にはっきり言葉で伝えるべきこと、なんだなと感じました。

主人公=読者を認める表現はできるだけ言葉にしているけど、その意図は、主人公(=読者)は愛されるべきという少年漫画の技法的なところなのか、それとも八軒の向こうにいる現実の少年少女たちを繰り返し認めてやりたいという作者の心情なのか、どちらだろう?

そして実家に帰る終盤。

うまく行きそうで、そんなにうまく行くわけない。

ここの八軒父との対面は6巻ラストと同じ構図をギャグにしていて、もうね、上手いなあ!と。

今回は病院で弱っていた八軒とは違う。それでもまだ両親に勝つことはできないでしょう。逃げてもいいよ、八軒。

けれど、己の成長によって中学の学友と関係修復できたように、そしてそれは相手ではなく自分の意固地さと劣等感が原因だったように。

両親との関係もまた。

今回は八軒の過去がひとつ晴れて、私も嬉しい回でした。

にしても荒川先生、たった18ページにエピソード配分、うまいなあ!