ヒトと夢と
経済動物以下か?
という問いかけはつまり、ヒトはやり直せる生き物だ、ということだ。
逃げることを許され、やり直すことを許される。
そこにヒトと家畜の境界はある。
ということを示した次の回で。
馬たちの幸運なやり直し人生を描くから、銀の匙ってイイんだよなあ~!!
やり直しの無い牛と豚。
愛され許される仔犬。
そして人の気持ちと経済面とで、様々な人生が待つ馬。
ヒトと経済動物との違いは、やり直せるか否か。
じゃあ、ヒトと馬、八軒とマロの境界は?
それは恐らく、人生を己の意志で選べるか否か、になると思う。
夢だけじゃ進めない。
そして金と学歴だけあっても、進めない。モラトリアムにただよう八軒兄のように。
夢とはつまり、己の意志の方向性だ。
夢と金や学歴を、車の両輪に例えるのが面白いよねえ。
舵と推進力に例えたっていいだろうに。
そう、夢に向かって進むために金や学歴があるのなら、それが尽きれば夢も潰える。ではなく。
金や学歴に引っ張られて、夢もまた曲がる。
そんなものだ。
そしてそれでいいんだ。
あーもー、銀の匙って面白いなあ!
ほんっと面白い。
8巻楽しみ。私の一番好きな巻になると思う。
そして9巻の行方もその先も楽しみ!!!