銀の匙10巻!
10巻です、ひゃっほう!
口絵のカラーが嬉しい♪ これはアレですね、鋼のときに最終回が近づくとタイトルロゴがキラキラになったのと同じ、こんなに売上げ上がったんだから単行本ももちょっとお金かけて豪華にしましょうよ出版ですね。
いいことだ!!
そして「宿題」もイイ!
提出期限短ぇ!
2冊買うから2通出せるけど、さて、何を書こう。ううう、悩む~。
10巻は豚肉ファンドで再投資をきめた八軒の顔が一番好き!
ソーセージは北海道でなく関東の工場で見学したらしいけど、どこなんだろう?
私の知ってるとこだとサイボクハムは美味しいですね!←関係ない
お正月の静粛さ、でも日常なところ。
カレンダーで改めて年号を示し、ゆく年くる年で「いろいろあったなあ」と言う先生の眉が少し下がっているところ、絵馬の中に被災地復興の文字がちらりと見えるところ。
ギャグの後ろに流れる時間は、いつも穏やかで平和じゃないですか、エゾノーって。
悪い人が誰もいない、というファンタジーを、とことんリアルに基づいて描いていく。
本当にいい作品です。
あとロシア嫁!「国に怖いイメージあっても、人と人との付き合いはできる」ってやつ。これ、たぶん韓国とか中国とかとのこのギクシャクした関係を、でもそんなこと無いよ、と言ってるんだ。いいねえ。
鋼の、ブリッグズでのエドとマイルズの会話を思い出したよ。
で、こういう良いメッセージを描くご本人が、百姓では北海道がロシアに占領されたらとか、RAIDENでは「けざわひがし」ネタをやってるところがね、もうね(笑)
漫画馬鹿の熱い魂と、少年少女へ良き人たれとメッセージを送る地母神のような強さと温かさ、両面ともが大っ好きだ!
それから、フラフラしてた兄貴が、八軒や、たぶんアキの乗馬姿や、そして嫁ちゃんとの出会いで、ちゃんと自分の目標決めて進みだした。
典型的な反抗心砕けてモラトリアム漂泊な奴だったなのに、どこまでも飄々と軽々としてっから、なんも問題ないように見えてたけど、これは八軒から見た兄貴なんだよね。
彼だって相当に面倒くさい奴に違いない。だってあの勇吾の兄貴だもん。(だからきっと、おとんも相当に面倒くさい奴なんだよなあ、あのハチとトクの子孫だもんなあ…)
でもね、兄ちゃん。もう弟は十分成長したんだからアンタもそうちょくちょく見に来なくても大丈夫だよ。
さっさとロシアに行っちまえ!w
そして、同じくモラトリアムに漂泊してた駒場も、エゾノーの仲間たちの力で、自分の道を進みだした。
ここが締めか!とサンデーでも思ったけども、単行本一冊通して読むと、余計に、ここが締めか!!!って胸熱です。
相変わらず、スパイスキャラ・あやめちゃんの使い方も巧い!
ギャグ要員・大川先輩と勝ち組オタク・西川の使い方も、良き先輩・稲田兄の使い方も、本当に巧い。
ああ面白いなあ!ほんっっとうに面白い。
幸せです~~~。