原画展!
気付いたことの続き。
迫力の見開き。
カーラーンのは、たぶん、横長の紙に描いてから真ん中で切ってる。
そしてダリューンのは、折ってる?
少なくとも、絵の端とトーンの端は別々だった。つまり描いてから切ってはいない。
アルスラーンがルシタニア兵を刺すところ。
別の紙に描いて、切り張りというか、置き換えてる。
ここは訂正したのかな。先生の判断かな、編集さんのかな。分からないけど。
エクバターナの市場の賑わいはアシさん。
切ってあって、青鉛筆で21下って描いてあった。確かに4月号の21ページ目。
こちらはつなぎ目がぴったり合ってるので、同じ紙。
コマひとつまるごとアシさんに任せる時は、こうやって紙を切り分けて渡すこともあるんだー。
この絵はたぶん、すごく建物の上手い、プロのアシさん。
丸ペンぽい硬質な線で、攻城戦で堀に落ちた兵士なんかも描いてた人。
原画展ではこの絵の隣に、2巻最後の絵が展示されてた。
たぶんここの石垣は荒川先生。
線に陰影というか太さに差があるところ。布一枚にも厚みを、ペンの太さだけで描くところ。たぶんだけどね。
アトロパテネから敗走するアルスラーンの髪の汚れ、青鉛筆の指示があった。
人物はトーンとベタだけかと思ってたけど、汚れもアシさんに任せることあるんだね。
モンフェラートとボードワンの肩から斜めに下げた布の模様はトーンではなく印刷した?紙の切り張り。
ギーヴのフードの縁の刺繍は手描き。
ポスターになった4人のカラー。
原画はナルサスの瞳の光の部分がブルーだった。
雑誌表紙と、ポスターでは白。
何度も見比べたけど、たぶんこれは加工。きっと上から色乗せるの忘れてて印刷回したあとに気付いてデジタルで直してもらったんだ。エドの髪ゴムの赤を忘れたときみたいに。2巻発売と同時の表紙カラーだもの、忙しかったんだろうなあ。
何度も行って、もう新しいこと無いだろう、と思って行くのに、見るとまた発見がある。
たぶん絵描きさんなら当たり前のこともいっぱいあるのだろうけど、私、何も知らないからなー。
そして絵描きさんならきっと、私に気付かないところに、いっぱい気付いているんだろうな。いいなー。
でもまあ、自分でもいくらなんでも行き過ぎだろうとは、思います…。
だって、一緒に行ってくれた友達がもう一回見たいって言ってくれたり、行けなかった友達がリスケしてくれたり、たまたまあっちの方に用があったり、平日の出先のついでに寄れたり、したんだもん…。
楽しませてもらった原画展も、もう終わり。
この連休にラスト一回、行ってきます!
関係者の皆様、原画展開催、ありがとうございました!幸せな一ヶ月でした!!!