荒川弘版アルスラーン戦記 3巻感想!
カバー下のナルサスのラフが、すんげえイイ!
表紙が宮廷画家たるナルサスならば、カバー下は「軍師ナルサス」
今までのカバー下で一番好き。いつかぜひカラーにしてほしい…!
カバー下後ろにラフスケッチ2つ。
速いネコ、カワイイv
おまけページはありませんでした(涙)
3巻の続きが別マガで読める!なので、次巻予告は原作沿い、つか原作バレです。いいのか?
帯の折り返しに「4巻 9月発売予定」とあったので、次は7ヵ月後。
そっか、まだしばらくは減ページのままなんだな…と。
荒川弘先生は現在、ご家族の療養サポートのため、お仕事量を減らしてます。療養って、治療と違うからね。ずっとゆっくりかかること。
そうよ、毎月荒川弘先生が読める。それだけで幸せだもの!この先10年だって覚悟できる、そういう気持ちでこれからも伴走させていただきます!
カバー折り返しの作者一言。
荒川弘先生は、ペルシアの歴史を調べるほどイスラム文化の影響力を思い知らされる今日この頃、とのこと。
先生もニュースとかご覧になって、色々感じてらっしゃるんだろうな…。
田中芳樹先生は、エラムとエトワールの対決は原作にはありません、この巻必見!とのこと。
先生とっても楽しく荒川版読んでらっしゃる感じ!
そう、3巻はエラムとエトワールが、とても効いています。
この二人にアルスラーンを交えた、年少組3人の交流あるいは錯綜を、冒頭・中盤・終盤にオリジナルで挿入することで、原作既読の読者もワクワクが止まりません!
3人とも生真面目なんだけど、おっとり・しっかり・きっちり、の違いが出てて面白い。
特に3人が会する終盤の小川の場面は私が大好きなシーン。これからずっと物語が進んでいっても、きっと大好き。
ギーヴは2巻に引き続き楽しげに描かれてて、絶世の美女・ファランギースとの邂逅シーンなんて我慢して読んでも頬がニヤニヤしちゃう。
また、ナルサスの策略で地の利を取る原作に上乗せして、将たるカーラーンを本隊と切り離し、頭はダリューンが、本隊はナルサスらが叩くという筋立ても、さすが荒川先生も戦略大好きなだけあるな!と思いました。
そのダリューンとナルサスは、二人で軽口を言い合う場面ももちろん仲良しさんなんだけど、アルスラーンに物事を告げる前に二人で視線を交わしているのがイイ。
王子を守る気持ちは同じことや、視線だけで会話が済んじゃう関係が感じられます。
敵側の、イノケンティス王のおデブな可愛さ。
思惑めいたギスカールと、強烈なボダンの対比。
そして苛烈な銀仮面など、キャラ立ちもはっきりしてきて、ますます面白い荒川弘版アルスラーン戦記3巻。
ここまでで原作文庫1巻のお話となります。
あー早くあの場面この場面、あのキャラあのバトルを、荒川弘版で読みたいよう!
はー面白かった!満足!
さあ、続きは月曜発売の別マガで!!