寝言は寝てから

荒川弘ファンのてきとうなおしゃべり。

TAAF テレビアニメフェスティバル2015春 MBS『アルスラーン戦記』トークショー レポート!

TAAF特別プログラム  テレビアニメフェスティバル2015春

MBSアルスラーン戦記』トークショー行ってきました!

以下、まるっとレポートです!

リンク⇒ TAAF特別プログラム  テレビアニメフェスティバル2015春

ゲスト

阿部記之(監督)

上江洲誠(シリーズ構成) 

土田大亮(アニメーションプロデューサー)

黒須礼央(プロデューサー)

さて、私は普段アニメを見ないので、どんな方々かまったく知りません。

なので印象はこんな感じ。

阿部監督。

穏やかなおじさん。

脚本の上江洲さん。

茶髪で、手を振ったりアピール好き。

ライデンの土田さん。

髪が短くて野球選手つか猿っぽい(こら!) けど、一番若手なのかな?トークでは控えめ。

プロデューサー黒須さん。

くねくねパーマな髪を後ろひとつ結びで、アーティストっつかヤクザな商売してる人だなーって感じ。(こら!!)

客席は女性の割合がやや多。場所と時間から20代半ば以上。殺せんせー役の福山潤さん目当てかな?座席数119が満席!

スクリーン前にTAAFのパネル3つと椅子が4つ並んでて、総合司会が「毎日放送アルスラーンチーム、どうぞ」と呼びかけ、ゲストの皆さんが登壇。

黒須さんが司会役。アルスラーン戦記は3巻累計200万部の・・・と、定型な紹介。

そこを上江洲さんが「固いよ」とまぜっかえし、トークスタート。

アルスラーン戦記にかかわるきっかけ>

阿:ちょうど1年前くらいにライデンから話をもらった。この仕事を始めた20歳くらいのころ最初のアニメ(角川レーベルのアル戦アニメ)を見て、長くやってきて今度は自分が。

上:1年前に人を集めているとうわさを聞いていたが、まだ若輩者なので話が来るとは思わなかった。夏ちょっと前にMBSから話が来た。

前の映画は洟垂れ小僧の頃だったが見に行った。大阪の映画館で階段に座って観た。

土:アルスラーン戦記は荒川さんがはじめなので、最初は内容を知らなくて

黒:同じ。

上:ちょうどいい!今のファンと、うるさ型の古いファンとバランス取れて。

黒:漫画読んでその続きで小説へ。小説読むの遅いのに、すっげー早く読めた。

上:贅沢な読み方だよ。昔のファンはずーっと待って、巻が進むほど出るのが遅くなって。田中先生が遅いって話ここでしていいのかな?

<ここが難しい、苦労しているところは?>

阿:言葉が難しい。カタカナが多くて。ファンタジーなので。

名前を言うとワーキャーと言われる声優がやるキャラも、騎兵の隊長がマルズバーンで、その上がエーラーンとか。

雰囲気はカタカナでないと出ないが、全部カタカナだと訳がわからない。

上:かっこいい専門用語と思われるものはカタカナを生かしている。モビルスーツは人が乗るロボットなんだとか。

黒:「ヤシャスィーン」が「全軍突撃」だと雰囲気出ない?

上:いや、あれはコミックス最初だから、逃げられなかった。CMで流れたらみんな、優しい?優しい?って(笑)

上:発音問題ってあるよね。イントネーションをどこに置くか。ヤーシャシーンとか、ヤシャ・シーンとか。ヤシャスゥイーンだと声優さん言い辛いし、何度も録った。黒須さんが一番こだわってた。

黒:もう一回、と。

上:ショラ・セーナニ、猛虎将軍問題も。猛虎、猛る虎と書く。

黒:かっこいい。

上:でもこれ関西人が聞くと阪神だから絶対笑う(笑) 結局どちらにしたかは放送を見てください。悩んだんだな、と思って聞いて。

阿:アルスラーン役の小林君、最初はヤシャスィーンがうまく言えない。役柄として。

それが成長して最後は堂々と言える、という風にもっていこうと。

上:小林君は第一声をもらった時からアルスラーンだと思った。

黒:アルスラーン役はほとんど全会一致だった。

上:声優が、年末時代劇クラスに豪華。日曜5時は耳に楽しい。

梶さんも役者として次のステージへ。

阿:悪役を本人も楽しんでいる。そろそろ高い声も出なくなってきたしとか。

黒:そんな(笑)

?:テープオーディションだったけど、聞いたとたんおおーっ!と思った。ビビっと来た。

?:それが声優を選ぶ醍醐味。

土:今までかっこいい主人公や女の子に囲まれてやってきた梶さんの悪役、鬼気迫る演技なので、皆さんもぜひ。

<このキャラが熱い!一番思い入れのあるキャラは?>

上:やはり、主人公のアルスラーン。最終回に向かっていくにあたり、どう成長させるか。

でも、フィルムを観るとおじさんの将軍がかっこいい。サームすごくかっこいい。カーラーンとかマヌーチュルフとか。

黒:マヌーチュルフしゃべってないw

上:カーラーンとかガルジャースフとか、わーかっこいい!わー死んだ、と。

現場のダントツ人気はカーラーン。中間管理職の悲哀というか。

阿:荒川先生もおじさんが好き。

?:好きだなーと感じる。ヒゲとか。

?:でも我々は若い子に向けてアニメ作ってるんだから。

上:脚本を書いているときは14歳の気持ちになってました!

阿:アルスラーンがとってもかわいい。ぜひ観てほしい。最初11歳で、次に13歳に。ほんとにかわいい。

上:うちの子に欲しいわ、という。

阿:皆が自然についていく。あぶなっかしさもあって。

原作も、登場人物の大人達がみんなアルスラーンを好き、という話。

見ようによっては、こんな風に言っていいのかと思うけど、かっこいい大人達の中にお姫様が一人。

阿:原作はキャラものの草分け。

上:小説を読み解いていくと、よくぞ昭和の時代にこんなアイディアを、と。ファランギースというすごい美人の女戦士が主人公チームに入るというのはエポックメイキング。今では普通にあるが、当時はそんなのはなかった。

黒:今になって初めて読んだが、古さを感じない。

土:絶世の美女、と呼ばれて初めて振り向くシーンがあるが、漫画から読み出したので荒川先生のギャグだと思っていた。小説にあって驚いた。

上:これは自分の小説だと。図書館に行って指輪物語ナルニア国を読まなくてもいいんだと。当時はファンタジーといえばそれしかなかった。

黒:田中芳樹は元祖キャラ物。

上:小説にアニメを持ち込んだ。ラノベのフォーマットを作った。

<ここにこだわり>

土:田中先生の原作だが、今回は荒川先生のコミックのアニメ化。荒川先生のコミカルさ、テイストを出していくところを大切にした。

阿:ファランギースギーヴのやりとりが難しい。

ちょっと大人の、恋を語りそれをあしらうのだけれど、どちらも品を保ったまま、その加減が難しい。

上:ドタバタにするのは簡単だけれど、インテリジェンスな大人のやりとりだから。

黒:荒川さんのユーモア。戦記物というと重いイメージを持たれるので、それを払拭すべく

上:戦記物というとハードル高く感じられるので、そうならないように。

<ぶっちゃけ、制作はどこまで進んでいる?>

土:今まさに最後をどうしようかと話している。

上:アルスラーンが成長し、アニメ版としての彼の哲学に決着をつけ、最終回をどうするのか。

阿:今、一番パニクってる。シナリオは佳境を書いていて、アフレコは何話か進んだが、絵が間に合うかはまだこれから。こ色がついて動かして。

黒:デリケートな時に呼んでしまってすみません(笑)

阿:いい作品というのは、自分がやっていてもどんどん面白くなっていく。そうじゃないのは、その、こんな言い方あれだけど、あれー?と。

今回は、アフレコでよくなって、音がついてもっとよくなって、どんどん面白くなっている。

土:数万の大軍をサンジゲンさんの3Dで描いているが、そこに音がついてドドドドを聞いたとき、しびれた。

上:音がいい。皆さんにはテレビ横にスピーカーを立てて、いい音で聞いてほしい。

<最後にひとこと>

土:この作品に関われて光栄に思います。ぜひ皆さんも楽しみにしてください。

上:私も光栄に思います。デビュー10年でシリーズ構成も30数本やってきたが、ついに日曜夕方の大作かと喜びがあり充実しています。まだ最終回が残っているけれど。

阿:皆さんに楽しみにして欲しい。戦記物は重いと思われるかもしれないが、そうでは無い。戦記物の重さを期待する人にも満足してもらえるとも思うが、それ以上にキャラものとして、軽い気持ちで見てもらっても面白いアニメだと思います。

以上です!

正味30分かな?

終わりにカメラマンさんが4人の集合写真を撮ってました。

それからMBSアニメのCMを次々とスクリーンで流していました。アル戦はヤシャシーンCMでした。

私の感想!

一番の収穫は、監督就任がちょうど1年前だったとわかったこと。

そんなに最近なんだ!

単行本1巻が出たときです。

もっと以前だと、それこそ連載開始の一昨年7月の時点でもっと色々決まってたのだと思ってました。

監督はライデンから話をもらったとのことなので、黒須プロデューサーがスタジオをライデンに決めたということなのかな?

そして脚本が去年の夏ちょっと前に決定。

上江洲さんと土田さん初顔合わせがそこだそう。

ここで、聞き間違いでなければMBSから話が来たそうですので、この時点で日5もほぼ決まってたってことかも!?

でも、その直後に荒川先生がご家族の療養サポートのために減ページ連載になったわけで、上江洲さん大変だっただろうなあ。

でも上江洲さんしゃべりすぎ(笑)

監督のトークを横から取ってたぞ?次の殺せんせーにつなげるため座を盛り上げよう、足りない言葉を補ってわかりやすく伝えようというお気持ちもわかるけどね! 

監督は言葉を選んで話す方なので、たぶん上江洲さんの間のがちょっとだけ早いんでしょうね。

あと、ベテラン監督さんがパニクるくらいの大変な現場らしいので、お疲れをフォローしたかったのかな?

アニメの最終回、という言葉があったので、当然にマンガの最終回とは別にアニメの着地点を作るということ。

あの、アニメに詳しい方教えて?

今、最終回のホンを書いてるってことは、エンドは6月?それとも9月?

マンガのストックは1クール3か月分しか無いけど、ハイキューが秋からって発表があったでしょう?

私スケジュールよく知ってるのって鋼FAだけなんだけど、あれは4月末に最終回ネーム110ページがFAXで到着、そこから5月の連休中に脚本に起こして、正味2ヶ月で最終回を2回に分けて放映というとんでもない力技だったから、ぜんぜん参考にならない(笑)

あと、猛虎将軍という荒川先生がまだ使っていないキーワードが出てきました。

それに、荒川版ではアルスラーンはまだ一度も全軍突撃と言っていない。てかアンドラゴラスしか言ってないw

つまり、荒川版のアニメ化ではあるけれど、構成はアニメオリジナルが入っている。

それは分かるし、むしろ歓迎。

媒体が違うのに同じことやったってつまんないもんね!

ラジオのヤシャスィーン推しは、アニメではこの単語をアルスラーンの成長をあらわすキーワードとして使う意図もあったんですね。

でも。でもだ!

アル戦はいったい何時までやるの?!

荒川先生の連載との調整はどうするの?!

それが知りたいのよう~!!!

それと、阿部監督が11歳から13歳、とおっしゃってたのは聞き間違いではありません。

アトロパテネはアルスラーンの誕生日前という設定ということかな?それとも監督が言い間違えたかも?

なお、上江洲さんも原作小説を今12巻?14?とか言ってらしたので、2部は資料として使ってないってことですね。

あと、監督はアルスラーンがかわいい、って2回おっしゃってました。

大事なことなので2回言いました、でしたよ!メモ取りながら私も、かわいい、にアンダーライン引いて「二度いった!」とかメモっちゃった(笑)

ファランギースギーヴの掛け合いにインテリジェンスとか、どんだけ原作ファンなのかとか、音がいいとか、色々なこだわりが聞けてほんと楽しかった!

さて、明日はアニメジャパンです!

新しい映像とか見れるかな? 楽しみですー!