著作権のはなし
まずは講談社のHP、トップページ直下、著作権についてのページを見てみましょう。
講談社の出版物はもちろん、講談社のホームページ上の画像・文章・漫画・キャラクター等もすべて著作物です。こちらは著作権法によって権利が守られていますので、以下のような行為をすることは禁じられています
2.(略)出版物やホームページ上の画像・文章・漫画・キャラクター等をもとにした漫画・小説・文章等を作成し、掲載すること。
3.(略)出版物やホームページ上の画像・漫画・キャラクター等を使用・改変してイラスト・パロディ・画像等を自分で作成し、掲載すること。
以上のような行為は、サーバーにアップロードした段階で著作権法上の「送信可能化権」の侵害に、サーバーにデジタルデータを蓄積した段階で著作権法上の「複製権」の侵害に当たります。このような著作権侵害行為があった場合は法的手段を講じることもありますのでご注意ください。
ええっ!?そんなに厳しいの?!
そだよ?
でも、進撃のイラストとか、みんな普通に自分で描いたのWebに載せたりしてるよ?
そだね。
小学館も似たようなもんです。
そんで、みんなコナンのイラスト描いたりして楽しんでる。
知ってるよ?という方にとっては、この先は釈迦に説法です。すみません。
もし、あんま知らないかも?という方でしたら、お好きなとこまで読んでください♪
著作権は「親告罪」。著作権者が訴えない限り、罪には問われない。
それは講談社や小学館が寛大で、ファンにお目こぼしをしている、からではなく。
人は誰もが等しく、表現の自由、という人権を持つ。
その上で、著作権法で制限を設けている。著作者の「誇りと財産」を守るために。
興味ある方は、ぜひ著作権法のページを見てみて?
法律のページん中ではダントツに分かりやすい。
著作権法が怖くて難しい感じがするのは、著作隣接権がごちゃごちゃしてるから。
でもここは業界団体の圧力で作られてる法律なので(ほんとです。文化庁の課長さんだった岡本薫さんが本で書いてる)、あんま気にしなくてOK!
あいつはダメだ、あいつはおかしい、と、どれだけクソミソに言っても、それは法律上の罪は問われない。
だって本人同士の話じゃない?
で、本人が「名誉毀損だ!」と訴えたとき、初めて罪かどうか考えることになる。
著作権も、本人が著作権侵害だ!と言って初めて、罪かどうか考えることになる。
それはもちろん、訴えられないなら何してもいい、というのとは違うけどね!
人をあからさまにクソミソに言うのは、行儀がいいとは言えない。
企業裁判は、訴えたら絶対に勝たなきゃいけない。
だって判例ができちゃったら、業界全体がそれに従わなきゃいけないもの。出版は出版業界の、金融は金融業界の、代表として戦いに挑まなきゃいけない。
らいとすたっふガイドラインは、ずっと優しい。
だから勘違いしちゃう人もいるけど。
つまり、ここから先は認めない。いざとなったら訴える準備もできている。
けれどそれは、趣味の創作を否定するものでもないのです。
ファンが描いた、エレンやコナンやエドや八軒のイラストが、ネットに、雑誌に、いくつも載っている。
ずっと昔から、何百年も昔から、人は好きな絵を真似して描いてきた。
たくさんの模写。オマージュ。パロディ。
美術館や博物館を管理してるところ。
私は、文化って、伝統と多様性だと思ってる。
多様性を否定したら、何だって廃れちゃう。
先ほどの、文化庁の課長さんが書いた本の一部をご紹介。
「(法律の)目的は『個々人の利益のため』ではなく、『社会全体のため』だ、ということに、よく注意してください。
権利者の側にも、『自分の利益』と『社会全体の利益』を混同している、独善的な人が少なくないからです。」
「権利者側の大人たちの中には、『他人のコンテンツを大切にする心が大切』などと言う人がいますが、これはウソです。『自分たちにとって有利な状況を作りたい』と思う人々が、『ルールの問題』を『心の問題』にすりかえているだけです。」
著作権、おもしろいよ!
がっと読めば、1週間でわかる。そんで、自信がつく。
わざわざ「○○の二次創作です」とか書くのは、○○で検索してくる人に見てもらうためじゃなく、一次著作権者は自分ではないことを明らかにするためなんだ!とか、すごい勉強になりました。
これっていいの?ってモヤっとしてたのが、法律の話か、感情の話か、区別できるようになったし。
以上。
突然どうしたの?!って感じな、著作権のはなしでした~。
追記:コメントありがとうございます!お返事また後で書かせてください~v