別冊少年マガジン荒川弘版アルスラーン戦記読みました!
マガジン学園の記事に、進撃とあわせて学パロアルスラーンの色紙が載ってます!
ちっちゃいけど、でも載せてくださって嬉しい!
あーん、かわいい!
いつかイラスト集が出たら、こういうのも網羅してほしいわ~♪
特集カラーページはアニメ、DVD、無双、ボードゲームの広告。
描き下ろしアニメイラストは、きりっとした表情のアルスラーンを中心に、ダリューン、ナルサス、ギーヴ、ファランギースの集合絵。
付録クリアファイルは既出イラスト、アップのナルサスとアルスラーンとエラム。
こちらは裏面です。アニメ16章のアイキャッチ。美しい!
(写真ピンボケでごめんなさい)
デザインは多賀万里子さん。こういうのでお名前が出るって珍しい。アイキャッチきっと好評だったんですね!
これらのデザインは、草野剛デザイン事務所の何人かで分担してるのかな?
私はむしろ、アイキャッチだけのクリアファイルが欲しいなあ。
それか、アイキャッチ25種類のポストカードセット!
さて本編です。
サブタイトルは「ゾット族の娘」。
先月の「カーラーンの息子」と対を成しています。ああ、なるほど先生、うまいなあ!
でも彼女については今月は語っておりません。ふふふ、来月のお楽しみさ!
さて。今月のページ数は29ページ。先月同様、増量です。
5巻は5月なので月産26ページ平均の計算になりますが、特装DVDセットがあるので発売遅延は避けたい、だから描けるときにページを稼いでおこうというお気持ちなのかしら?
先生が締め切りを守るのは、写植や印刷所に迷惑をかけないのは当然、という考え方だから。
DVDは何人もの手がかかる商品ですし予約制だから商流も別。先生はぜったいに遅れさせられない、と思ってらっしゃると思います。
もちろん、単行本が遅れたのは本当のほんとうに、このアル戦4巻が初めて。
第一子ご出産の時だって「来春発売」と猶予もたせた告知でも、3月に間に合わせて、スクエニ出版事業部の決算に傷をつけなかったんですもの。
スクエニも小学館も、基本、原稿ストックを貯めてから次巻告知を出す。
でも別マガは単行本の続きが雑誌で読めるを売りにしているので、手元にまったくストック無いところで次の告知を出す。外せる帯じゃなくてページ内に刷ってしまう。
ほんっと、厳しいスケジュールかましてくるよな別マガは!
あ、もちろん、それをわかって荒川先生は連載してらっしゃるんですから、別マガの方法が悪いとかじゃないですよ~v
さあ、今月のひとコマは。
これ!!
もう、今月のひとコマ大賞とか企画したらぜったいこのコマになると思う!
なんて美しい構図!
コマの外まで舞うマント。最高点まで達し、落下が始まる一瞬。美しい脚。
すばらしい!!
もう、解説なんて必要ない!
はー。
うつくしい……!
も、何を言っても言葉のほうが陳腐なんで、次いきまーす。
この左ページもね素晴らしいの。
剣と剣が滑って火花を散らすシーンなんですけども、ああ、荒川先生アニメ見てる!って思いました。
アニメの、たぶんヒルメスの戦闘シーン見て、わお、これ描きたい!って思われたんじゃないかしら!?
先生の上手さは、それに理由をつけてるところ。
ファランギースはザンデの長大な剣を、落下点へのガイドに利用する。
彼女の軽やかさ、巧みさ、恐れを知らぬ心。それらが一体となって画面からあふれてくる。
だから、それに気づいて彼女を跳ね飛ばすザンデは強力だけでなく咄嗟の判断力もあるわけで、強敵同士の闘いで、惜しかった、の一言もなんつーか、すげえ格好いいんですよ!
それから。
ごめんなさい!
私、以前、「荒川弘のダリューンは戦いの最中に笑わない」とか、したり顔で偉そうに言ってましたが。
ウソでした!!!!
見て?
ダリューンが、笑っている。
これは、勝利を確信した笑みでも、誰かを安心させたり、部下を奮い立たせる笑みでもない。
これは喜びの笑み。
純粋に、相手の強さに、喜びを見出している笑み。
そう、裏切りの将軍カーラーンはしかし、かつてダリューンの同士。
そしてそれ以前は、若き千騎長であったダリューンが目指すべき姿であったでしょう。
その息子が、強い。
その、喜び。
ああそうか。ダリューンは戦士なんだ。
戦士の中の戦士というのは、そのすぐれた強さを指すのではなく、戦いが生き様の中心であること、戦っている時こそ最も生きている人、それを言うのであるのだな、と。
忠義に厚く、誇り高く、王子を優しい視線で見守り、悪友に軽口をたたく。
それらも確かにダリューンだけれど、彼の本質は、誰より強い相手と戦い、それに勝利することを欲している。
なーんて、妄想がぐわあああっと脳内をめぐりましたですよ!
妄想ですけどでもたぶんホントんとこ突いてますよ、ええ!
ああ、ちょっと控えよう。
戦いで笑わないとか、つい数ヶ月前に大ウソこいてたくせに偉そうに語ってんじゃないっすね(笑)
で、ですね。
今月のバトルは、も、床転げ回っちゃうくらいイイんすよ!
次のコミックスが7か月先だから今回はネタバレ度合い多めで行くけど。
(※ このブログはアニメ未視聴・原作未読の方もご覧いただけるよう書いてます。当社比)
(※ 私は映画レビューとか3割バレくらい詳しいの読んでから見に行く派なので、3割までは許容範囲と思っております。当社基準)
まずザンデが、あんなにワンコのくせして、この表情ですよ!
ちょ!何よこいつ、かっこいいじゃないの…!
そしてそして!
その名を聞いただけで敵が逃げていく、戦士の中の戦士、天下無双のダリューンが。
ファランギースに援護される。二度も!
ファランギースを援護するんじゃなくて、ファランギースが援護するんですよ!
なんてこと!
このファランギースの格好良さ!
しかしダリューンが決して弱いわけではなく、またザンデも弱くはなくて、だから強いのと強いのが戦ってるから燃えるんっすよ!!!
で、その、女に援護されてもそれを恥などと思いもしない、相手の力量をそのまま受け止める、真っ直ぐな気性がね。
己の甘さを指摘されて、「俺もそう思う」って即座に認める真っ直ぐさがね。
そのセリフんときの横顔の。そこがさあ!
も、なんつか。
すげえ、萌える…!
と、萌え転がった先で、場面をつなぐオリジナル台詞が
「うちの軍師殿に嫌味を言われるだろうな」
で。
殿下を心配するんじゃなくて、軍師の嫌味を気にするんだ。そうだよな、軍師が殿下を守ってるって完全に信じてるもんな。
ところが。
「どこが智者やら」
ですよ!うっひゃっひゃ!
この先に、さらに「どこが智者やら」の展開があるとわかってこの台詞。うひひひw
この場面も、水場で待ち伏せってとことかカーラーンの部下を出すとことか、原作に加え「情報に長けたカーラーン・ザンデ一族」を描いてて、うまいんだよ、ほんっと!
それからそれから。
アルスラーンが意外にヤンチャで、おおっ?って思いました。
アニメの純粋無垢なイメージがまだ残ってるけど、荒川アルスラーンは違うんだよねえ。
それと、これは教えてもらったんだけど、乳母夫婦が若い。
小説読んでるときのイメージは「ばあや」だったんだけど、そうじゃないんだね。
普通にお父さんお母さんの歳の夫婦に育てられ、そして亡くしたんだ……。
知ってる話だけども、持ってるイメージをぐるりとめくられて、新しい世界が見える。
すごいなあ。面白いなあ。
でも、こういう面白さを感じるのって、たぶん少数派なんだろうなあ。
アニメと同じじゃん、って、漫画スルーしちゃう人も、きっといっぱいいるんだろうな……。
私はアルスラーン戦記が大好きだから、アニメ二期も、そりゃそうよね知ってたわよフフン。って小鼻膨らませて胸張っちゃうくらい嬉しいんだけど。
もっと荒川弘先生が大っっっ好きだから、ううう、って項垂れて唇を噛んじゃっても、います。
あああ!
くっそー!面倒くせえなあ!
だが私は荒川弘のファンだ!すんげえダメなファンなんだ!
だからこれからも荒川弘先生を全力で応援するし、作品もスタッフもファンの皆様も、ぜんぶぜんぶひっくるめて幸せになってほしいんだ!!!
追記:拍手コメントありがとうございます!
レポ楽しんでいただけて私も嬉しい!書けども書けども終わらない…!という感じの、盛りだくさんなイベントでした(笑) 情景が浮かんで笑っていただいたとのこと、レポ冥利につきます!私もイベント行けるのはすごい幸運のお陰なので、これからもチャンスがあったらどんどん行ってたくさん書いていきたいです!