寝言は寝てから

荒川弘ファンのてきとうなおしゃべり。

第30回東京国際映画祭 曽利文彦監督「ハガレン」トークイベント レポート~!

第30回東京国際映画祭 曽利文彦監督「ハガレントークイベント 行ってきました!
おもしろかった~!

http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=353
会場:六本木アカデミーヒルズ 49F タワーホール
ゲスト:前田有一映画批評家
MC:松澤千晶フリーアナウンサー

18時開場19時開演
会場は横23席縦6列でほぼ満員。うち、プレス席6、関係者席5~、TIFF公式席2。
男女比ほぼ半々。やや女性が多い?
若手映画人&一般向けトークショーなので、業界人ぽいオシャレな人が多い。ほか、曽利監督ファン、ハガレンファン、山田君ファンなど。

曽利監督登場。拍手。
まず、オープニングで今映画館で流れているトレーラー。
続いてロスとパリのエキスポで流した6分ほどの映像。

曽利:エキスポはすごい熱気。ハガレンファンが熱狂で、キャラが登場するたびにワーッと。
日本の反応は?
曽利:試写会をやったが、反響があってホッとした。誉めるキャラが人によって違う。誰か誉めるわけではなく、みんなバラバラ。嬉しかった。

前田氏登場。
前田:原作ファンなんで正直不安だった。なんで日本人?(客席笑い)
予告見てもまだ慣れない。エドじゃなくて山田じゃん、と。(客席笑い)
でも試写を見て、悔しいことにオープニングのアクションシーンが終わったくらいに慣れてしまった。結構没頭した。漫画は素晴らしいけれど、映画は音や俳優の感情があり、違う感動が起きる。泣ける場面もあった。
私は別に漫画の実写をやるなとは言っていない。日本は予算で映画がチープになってしまうのが嫌だ。
私はマンガが好きで、世界ナンバーワンの日本のコンテンツだと思う。でも映画も好き。だから厳しいことも言う。映画関係者には敵のように思われているかも(笑)

■実写にあたり気を付けたことは?
曽利:ハガレンは27巻の長い話だから2,3時間に押し込めることはできない。けれど映画として1本完結させたかった。なので3分の1のエピソードで1本にまとめた。
3分の2残っているので、新しいのを作ろうと思えば作れるけれど、まずは1本で作りたかった。

前田:キャストなんで日本人?(会場笑い)

曽利:自分の中でもそれはある。(会場笑い)
けれども、原作は日本人が描いた世界。ソウルが日本人。欧米とは文化が違う。兄弟の関係性が違う。Lookを合わせてもheartがずれちゃう。ハリウッドで作ったらガワがすごくてもソウルが違う。
日本のコンテンツだから日本語の台詞がナチュラル。ハリウッドで作って英語の台詞を日本語に翻訳しても何か違うはず。
10分から15分我慢してもらえば(前田:我慢するんだw)、すぐ慣れる。

前田:確かにあの兄弟は日本の下町のそれみたいなところがある。日本人のコンテンツ、納得はする。

曽利:海外では原作の、欧米に無い文化を読み取っている。逆に日本人で作られて喜んでもらえるのではないかと。


■会場には原作ファンも
曽利:この作品は原作ファンがすごく多い。もちろん原作を知らない人もいる。両方に楽しんでもらいたい。原作そのままトレスすると再現フィルムになってしまう。原作に近いけれど、原作ファンもちょっと新鮮に感じてもらえるよう作った。えー!?ってことにはなっていない。知らない人にはもちろん1本の映画として楽しんでもらえる。

前田:原作ファンも、映画で同じ話をしてくれとは思っていない。漫画のファンとして、映画が縮小再生産にはなってほしくない。コアなファンが喜ぶものは作れる。でもそれは先細りになる。知らない人に広めてほしい。
アメコミはまさにそう。バットマン、アイアンマン、読んだことないけれど、ダークナイトはこれは面白い!と。新たなファンができる。映画はそういうメディアだ。
拡大再生産をしてほしい。日本の漫画・アニメは世界でナンバーワンだ。だからやる気が無い奴は手を出すなと。(会場クスッ)

曽利:気持ちだけはまあ。漫画は世界ナンバーワンの日本のコンテンツ。文化を広めるために実写は訴求力がある。映画は世界中が観る、違う世代に浸透していく。コミック、アニメ、実写、いろいろなルートで日本を良く知ってほしい。

前田:コアなファンも喜ぶ。一番重要なのはコアなファン。190カ国?すごいな。
曽利:批判もあると思うがまず観てほしい。無理に誉めなくていいし、無理にけなすこともない。日本発信だから、日本のファンに認めてもらえたら、海外に出ていける。


■苦労した点は?
曽利:実写は実写の良さがある。実写のほうが伝わることがあるので、実写の良さを前面に出す。アニメにかなわない部分をがんばってもむなしいだけ。この物語は人間のドラマ。原作漫画はとても人間的。だから人が演じられないわけがない。

前田:世界観があるからVFXが必要だけれど、人間の心を動かすのはCGじゃない。ドラマが描けているかどうか。

VFXについて
前田:今やっている猿の惑星はハリウッドのVFX最高峰。猿のキャラクター。けれどCGキャラと生身の人間が格闘する、ハグするシーンはあまり無い。
ハガレンではCGのアルフォンスと山田君のエドが違和感なく喧嘩したり、エモーショナルなシーンもある。ハリウッドは逃げてる?すごく難しいんだと思うけど、どう?

曽利:アルフォンスがフルCGというのは言わないつもりだった。宣伝でバーンと出ちゃった。
アルフォンスに感情、人格を感じてもらえれば、ハリウッドに並ぶと思う。
CGキャラと人間が絡む、喧嘩する、ハリウッドはクォリティとか色々あるから無理に踏み込まない。我々はチャレンジャーだから他がやらないことをやる。ハリウッドも驚くと思う。

前田:山田君のエドとアルフォンスが喧嘩したり、翼ちゃんと一緒にいる、地味に見えるけどすごい。

曽利:食事の場面といった日常に居ると、実体としての認識を深める。
人格を深める、CGのアルフォンスが観客の中で実体化すれば、新しい扉が開く。日本映画がもっと広がるとワクワクを感じる。

前田:VFXの技術、人間とCGの絡みは画期的、このノウハウでこれから何ができる?

曽利:VFXのライティング技術は急送に進歩している。光のバーチャル化で存在が感じられる、ここにアルフォンスが立つ。会場にはCGの勉強をしている人もいると思う。個人でもかなりのことができるがプロはもっと深い。この技術には究極の到達点があって、それはここにあるすべての光を再現すること。ハリウッドではできている。同じことをやれば追いつくということ。
日本とハリウッドではマーケットの大きさが全然違う。予算もすごい、背景も、ハリウッドのセットのすごさは日本で作ると予算ぜんぶ使ってしまう。
マーケットを広げればバジェットも上げられる。
CGでバジェットを下げればマーケットの可能性が広がる。面白い時代になる。この映画がそのきっかけになれば。

前田:ハリウッドで映画化すれば、とかいうけど、持っていかれると悔しい。でもチープなら作るなと。猿の惑星は予算170億というが、観客は同じ料金を払っているから、同じものを求める。日本製だから仕方ない、というのは。

曽利:アップルシードはフルCGだったが、今は実写でできる。可能性が広がる。若い人は夢を持って。

前田:漫画の舞台が日本じゃないから日本で作るのは無理と考えるのは違う、というのは分かる。

曽利:イタリアでロケしたが、イタリアにもハガレンファンはとても多い。日本人キャストについて海外の方が理解がある。日本のコンテンツだから日本人でやるのを望んでいると私は感じた。
自信を持てると作れる。若い人に続いてほしい。
原作の荒川先生と直接日本語で話して作れるのも強い。ハリウッドで作るとそれは難しいと。

■アルフォンスの声
前田:何でアルの声はくぎみーじゃないの?(会場笑い)

曽利:よーく分かる(会場笑い)その気持ちはよく分かるが、釘宮さんがアルフォンスをやると、何でエドは朴さんじゃないの?となる。釘宮さんと山田君の組み合わせは辛い。

前田:コンビのバランスは大事

曽利:アニメの実写化ではなく、原作からアニメがあり、原作から実写がある。勇気をもってキャラもデザインもリニューアルした。
慣れるまで時間がかかるが、そこから新しく始まる。
アルフォンスの声は最初は決まっておらず、その後大人の事情からキャストが上がってきた。素晴らしい演技の方で自分もその人になるんだろうと思っていた。しかしアルのスタンドインの水石君の、山田君のエドとの喧嘩のシーンが良くて、大人の事情を説得して水石君にした。
水石君は勉強になると言って出番が無くてもずっと現場に来ていた。それで決めたわけではないが、スタッフは皆その熱意を知っていたので、決まったとき山田君も本田さんもとても喜んでくれた。


■質疑応答
Q:曽利監督のファンでピンポンから観ている。しかし今回は、海外キャストを使わないのは、進撃の巨人の失敗が生かされていないのではないか?朝日読売電通博報堂、その上に講談社と最強の製作委員会で、あれ。
曽利:(苦笑ののち、真面目な顔になり)映画は監督の思う通りに撮り切るのは難しい。制作サイドがイメージしたことができないこともある。今回は海外キャスティングを考えていない。文化・言葉の壁。いずれインターナショナルスタッフで作ろうという時代も来ると思うが、まだその時ではないと思う。

Q:まぼろしのアルの声は誰?
曽利:(笑い)大人の事情で言えない。
前田:水石君の声は良かった。正解だったと思う。

Q:音楽で意識したことは?
曽利:オーソドックスを心掛けた。攻め込まない。100年前のヨーロッパが舞台だと意識して、どっしり、チャラチャラしていない、耳に残るものを。

Q:海外のリアクションは?
曽利:来月中旬にニューヨークで上映会があるので、それから。

Q:美術のこだわり
曽利:衣装は舞台美術、舞台NARUTOの衣装とか作っているデザイナーの西原さんに。衣装はクローズアップに耐えられる生地、デザインにした。西原さんが朴さんの親友というのは後から知った。
髪型も、エンヴィーの髪も一度原作通りに特殊メイクでやってみたが、これはムリだなと。人に見えない、コスプレになっちゃう。それは止めて、人ができる人の髪型、本郷君の芝居を邪魔しないものにした。

Q:監督の好きな実写化は
曽利:どれが、とかはすぐには出てこないが、アベンジャーズとか観ている。

Q:演出について。予告のエドの走り。
曽利:山田君の中にもエドの走り方はこうだよね、というのがあって、相談して作っていった。普通に走ると面白くない、ちょっとマンガチックに行こうかと。普通に走っているシーンもある。シリアスなシーンは真剣に走っている。

Q:見どころポイントは
曽利:ヴィジュアルエフェクツは日本で一番多いかもしれないけれど、ヴィジュアルエフェクツの映画ではない。兄弟の物語、人がテーマの映画。
見どころは、兄弟喧嘩のシーンとか。セリフではない表現が好き。人が演じる、体が表現すること。

Q:海外は吹き替えか?
曽利:早く上映するところは字幕。時間をかけるところは吹き替えかもしれない。

 

■最後に
曽利:新しい技術、新しい日本映画を広げていきたい。失敗もある。勇気をもっていくつも作って前に進んでいく。若い方も頑張ってほしい。私もこの映画の後も取り組む。でもまずは鋼の錬金術師を映画館で観てください。
(会場拍手)

 

感想
監督は理知的で明確な語り口の方でした。
まずファン向けトーク、続いて若手クリエイター、特にVFXを学ぶ人向けトークという構成や、辛口で知られる前田氏がファン心理を代弁しそれに監督が答えていく、という構成も良く考えられてるな~と。

アルをちゃんと、アルフォンスって呼んでたのも好感。
観客からの質問も幅広く質もおおむね良く、進行のアナウンサーさんもハガレンファンを滲ませて楽しませ、気持ちいいトークショーでした!

 

私は最初から実写映画歓迎派。
ぎゃーー!とか言ったけど!これからも言うと思うけど!(笑)
でもね、もし映画が酷くても、「これは私向きではなかった」と考えればいいから。私が嫌でも、誰かが嬉しければそれでいい。
例えば山田君ファンは今すごく幸せだと思うし誇らしいと思う。私も、すごいね190カ国だよ、良かったね!って心から思う。
山田君も翼ちゃんも可愛いし、たとえコスプレショーだって、あのおディーン様や松雪さまがハガレンのコスプレをしてくれるんだよ!?それだけで感謝だよ!ありがとう!!

 

あとね。
プロデューサーは嘘つきだけど(黒須さんとか森尻さんとかね!)、汗をかいてモノを作っている人は嘘をつかない。(大人の配慮はするけどねw)

曽利さんは「私が希望して私が作った」と、最初から言って矢面に立っている。そういう人、私けっこう好きなんだよな~。

 

こないだ、「偉大な作品には誤読の余地がある」というような言葉を読んで(うろ覚え~)これはハガレンのことだ!と思ったことがあって。

すべての読み手に「私のハガレン」があり、それはどれも「間違っている」。
だから、例え原作漫画であっても「これは私のハガレンではない」と思うことが許されるし、同じように、こんなのハガレンじゃないじゃん!と思っても、それはそれとして存在していて良いの。

なんかこー、うまく言えないんだけど、みんな良いんだよ!(台無しw)

 

それでね。作品観ると、その人がハガレンの何に惹かれたかよく分かるじゃない?(例えば原画展はむっちゃホム好きが企画した!って分かるw)

なので、私は、今度は曽利文彦という人のハガレンが観れる!というのが、すごい楽しみ!

 

今日のトークショー、ほんと楽しかった。

ありがとうございました!

 

モブとキャラ

アルスラーン戦記では、意識的にモブをかっちり描いていると思う。

 

読者が、キャラとモブの区別がつかなくなるギリギリまで。つまり、主人公周辺は確かに「キャラ」なのだけれど、三番手キャラくらいになると最初の登場ではモブだかキャラだか分からない。

例えば城守の万騎長サームや、敵軍ルシタニアの将軍モンフェラート。

すると、物語が進むうちにモブだと思っていた人物がキャラとして浮かび上がってくる。モブの代表としてキャラが立つ。するとメインキャラもまたモブとか世界観とかと地続きになる。

特別だけれど、背景と地続き。

これはとても面白い手法だと思う。

 

鋼は最初からキャラを立てて、少年漫画の基本に則り描いていた。金髪みつあみ、義手、赤コート。あるいは青い軍服に白手袋。

でも荒川先生はキャラ単体の人気というものを不思議に感じていた。何で人気になったんでしょうね、としきりに言っていたし、物語と遊離してキャラ単体が象徴となることに戸惑いがあったんだと思う。

ブリッグズ要塞以降は兵士キャラに名前が与えられず、しかし兵士Aではキャスト固定ができないので、アニメシナリオで名付けされた(髭がカールした通信兵だからカール)

これは荒川先生がモブとキャラの境界線を消しはじめた表れだと思う。

 

そして、銀匙ではキャラをモブ化した。

普通の、どこにでもいる、埋もれてしまうキャラデザを主人公とし、辛うじて眼鏡やパーカーで「印」をつける。

キャラの書き分けが苦手な絵描きさんの手法。

これは、キャラ単体の魅力が薄くても読者を引っ張って行けるか?の、挑戦だったと思う。

もちろんそれは成功した。生徒はみな制服あるいは作業着で特徴的なコスチュームはなく、しかしそれぞれに個性がある。

また、キャラ立てした登場人物がいるほうが物語が軽やかに回ること(例えば大川先輩)を実感されていたように思う。

 

アルスラーン戦記は、カタカナばかりでキャラの名前が覚えられないと嘆かれるけれど、銀匙の「名前は知らないけど誰か分かる」手法を、試したように感じる。

そして銀匙と同じように、連載1年目を過ぎたあたり(3巻あたり)で荒川先生のリズムで話が回り始めると、「誰か分からないけどどういう人物かは分かる」が実現してきたように思う。

 

この手法は別の方面でも生きていて、例えばヒルメスの副官だ。

ギスカールに呼びつけられて辺境からエクバターナに戻るときに付いてきた髭の濃いパルス兵で、ヒルメスがスルーシを殺す場面のちょっと手前でも会話している。彼は原作に不在の名無しのモブであるが、荒川弘版では確かに存在しているキャラである。

ヒルメスのような高貴な人物に副官が居ないはずがなく、またそれは自軍を率いて参戦したザンデとは別の存在でなければいけない。

ザンデにも副官的な兵士がついている。カーラーンの部下でナルサスの屋敷で落とし穴に落とされた男のひとり、白坊主のキャラデザだ。

彼もまた、モブとキャラの間に居る名無しの存在だ。

しかし、ヒルメスの仮の屋敷で家老をしている猫背で髭の男は原作に存在するキャラだ。アンドラゴラス王の宰相フスラブを、荒川版で「使い回して」いる。

原作にあるとおり、彼にはこの後、ささやかだが出番がある。

しかしその存在は、ヒルメスの名無しの副官と変わらない。原作キャラと漫画キャラの境界線は無く

 

モブとキャラの間の、名無しの、あるいは名前を覚えられることは無くとも、役割のある者たち。

彼らによって、アルスラーン戦記の持つ、群像劇が、歴史絵巻の厚みが、描かれていると思う。

 

 

 

 

 

 

 

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荒川弘先生お誕生日おめでとうございます!


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蝦夷農カマンベールとアルスラーン戦記7巻を並べて、勝手にお祝い~🎵

 

今年はハガレン原画展ですね!

内覧会行きます!楽しみ!!!

 

7月の映画イベントもチケット争奪戦参加するよ!

もしかしたら同日発売のガンガンで何かあるかも…?!

映画はまあ、チケットは荒川先生の特典付いてたらみんな買うので、あとは何度も観れる楽しめる作品になったらいいな♪

 

銀の匙も、再開お待ちしてます!

もうねえ、すごくいいところで連載中断してるので、ほんとコミックスになったらみんなでわー!キャー!って言いたい!!!

アニメ三期もあったらいいな~。

 

荒川弘先生、いつもステキな作品をありがとうございます。

これからのご活躍も期待してますー!

Febri vol.40 荒川弘インタビュー と、作品レビュー

4月に発売された Febri vol.40は、リトルウィッチアカデミアの特集号ですが、後半に荒川弘先生のインタビューが載っています!

デビューから今までの流れですが、新情報が3点!

 

1.荒川家について。

ルーツが群馬にあることは百姓貴族で描かれてますが、その本家が今も存続している(いた?)のは初情報じゃないかしら?

お祖父さんは昔、絵を描いていて、それが本家に残っていたんですって!

やっぱり遺伝的にもどっかで絵描きの才能があったんですねえ~。

 

2.銀の匙について。

「卒業から少し経った八軒たちの姿を描いて終わることになると思います。今は、ちょうど最後のネームを書き溜めているところです。」

ということは、今、サンデーの連載が14巻の半分くらいの分量で止まってるので、15か16巻で終わるとかそんな感じでしょうか?!

アニメ3期!アニメ3期を是非に~!!!

ネーム書き溜めて、掲載決まったところでペン入れという流れかな?今度連載開始したら最終回まで行っちゃう?行っちゃうの?!

寂しいけど、でも、読みたいよう。14巻はね、もうね、すっごいイイ巻だから!コミックス派さん、ものごっつ期待しててください!!!!

 

3.スクエニ

「『銀の匙』が終わったら、またスクウェア・エニックスさんに戻るとは言ってあるんですけど……」

そっかー!

うんうん。いずれはスクエニに戻る、少なくとも下村裕一編集長(ハガレン連載開始直後~完結まで担当)の花道は飾らせてあげるんじゃないか説、ファンの間では根強いですが、やっぱりそうなのね~。

 

てことは、ハガレン実写化で注目を集めたところで銀の匙完結、実写映画のニュースがまだ温かい2018年中に「荒川弘がガンガンに帰ってくる!」みたいな予告を打って、半年以内に新連載開始、とかかしら?とかかしら?!

 

 

ほか、鋼の話。

イシュバールを描くにあたり戦争体験者の親戚に話を聞いたのは単行本折り返し以降何度か語られていますが、それがインパール作戦生還者なのは、初出でしたでしょうか。

イシュバールの錬金術はインドのそれをモデルのひとつにしていること、白金の錬金術師ジョリオ・コマンチの描写(彼をして、家に帰ったら優しいおじいちゃんなのかも、と語る荒川弘の客観性!)など、思い返して感じるものがありました。

 

ハガレン連載終了直後のインタビューでは、アニメと同時終了により作品として盛り上がった感謝とともに、そのためにカットせざるを得なかった場面を惜しむ発言がありました。

それで完全版のカバー下にも没ネームを載せてたり。(大総統の汽車を爆破テロで落としたグラマンは、実はマスタングとオリヴィエから漁夫の利を得ようと画策していたが、セントラルに向かおうとしたところをマイルズが後ろから拳銃を突きつけて止める、という超絶かっこいい場面。確かにこれは見たかった!)

でも、今回、「振り返ってみると、切り捨てたということは結局、必要なかったということなのかな、と。」とおっしゃっていて、そうかー先生も納得されたんだなあ、それだけの年月が経ったってことなんだなあ、なんて思いました。

 

インタビューは分量もたっぷり、話運びも的確で、とても読みやすかった!

インタビュアーは宮 昌太郎さん。

 

この方は作品紹介ページの鋼の錬金術師のレビューも書いているんだけど、それもすっごくいいの!

 鋼の錬金術師は倫理的な物語だ、という切り口から、

「ただし、その正義は『強きを挫き弱きを助ける』と言った、誰もが納得できる類のものではない。エドにとっての正義―――それは『欲望を自制すること』『自制する強さを身につけていること』にある」

これ!

これだよ…!

 

そう。ハガレンは、外から見て正しいこと(友情や、努力や、勝利)を、「善」として描いてはいない。

人は善悪併せ持つし、人の正義はそれぞれであるし、欲望に善悪は無い。

主人公の成長を、能力の向上やバトルの勝利ではなく、「大人になること」で描いている。

その、大人、目指すべき姿は、「己の欲望を自覚し、それをコントロールする強さを持つ者」だ。

エドが泣かないのは(そして唯一父親の前で泣いたのは)、その「自制」の表れ。

その自制の正しさと、切なさが、物語の底流にずっと流れていて、水面で読んでいたはずが、ずるずるっ、と引き込まれていくんだと思う。

エドは物語が始まる以前にその自制を身に着けていて、物語のなかで、その自制ほどくこと、誰かの手を借りることを自分に許すこと、を学んでいき、最後には借りて、加えて、返していく、という結論に達する。

 

鋼の錬金術師の連載がまだ序盤のころ、夏目房之介氏が漫画夜話という番組で「少年漫画のアクションシーンは多くがページの断ち切りいっぱいまで線を引くが、鋼はコマの外に余白がある。コントロールできているということだ」というような解説をしていたのだけど、それと通じるものがあると思う。

 

鋼の錬金術師は、欲望を暴走させる者たちと(中略)その欲望を抑え込もうとする者たちの戦いの物語でもある。その驚くほどシンプルで、力強く、クリアな構図」

宮氏は最後に、鋼に登場する女性たちを引いて「日々の暮らしを良く生きること」を示す。

 

銀の匙でも、しみじみと感じるのは、その「抑制」の魅力。

いくらでもお涙頂戴にできるのに、そうしない。

本当に、ここぞという時だけ、その抑制のタガを冷静に外し、そしてまた日常描写に、くだらないギャグに戻っていく。

 

この、抑えられているからこそ面白いのだ、という視点はアルスラーン戦記のレビューにも引き継がれていて、こちらは岡本大介氏が書いているのだけれど、サブタイトルが「抑制の美学」

まさに!

アルスラーンには少年誌の主人公足り得る描写を足し、強烈なインパクトを誇る周囲の面々は(略)やや抑えることで、彼を要としたパーティーの一体感を際立たせているのだ。」

「演出の足し引きが生み出す妙味だが(中略)見事なのは引き算のほう」

 

地に足のついた、とか、骨太な、とか、温もりのある、とか、そういった荒川弘の魅力を「抑制」という切り口で評したこの作品紹介、とっても良かったです。

アニメ雑誌であるのに、メディアミックスに一切触れず、限られた紙幅をただ原作だけに使う姿勢も素晴らしかった。

 

まだ読んでない荒川弘ファンの方、ぜひ読んでみてください!

 

 

 

 

 

 

 

別マガ アルスラーン戦記 読みました!

作品には、情景がある。

その作品を思うとき、一番に目に浮かぶ風景。

 

ハガレンなら、青空。

リゼンブールの広くて爽やかな青い空。遠くに雲が浮かんでて、緑の丘陵には遠くに白い羊がぽつぽつといて、草の匂いがして、白い太陽がまぶしい。

 

銀の匙なら、雪原。

広々とした白い景色。所々に針葉樹が黒々と立っている、寒いのにのんびりしてて深く呼吸ができるような。

 

そして、アルスラーン戦記なら、夕陽。

それは温かなオレンジ色で、大きな太陽がゆっくり沈んでいって、天頂は柔らかな紫色。

でも決して寂しくないの。不思議とワクワクした喜びがあるの。明日はもっと楽しい。そういう期待感で眺める、夕陽。

1巻1話、エトワールとともに城壁から落ちてゆくアルスラーンが、初めて目にした景色のように。

そして、今月号の、最後のコマの夕陽のように。

 

今月号は7巻の最終話。

コミックス派さん。期待してください。

原作派さん。期待してください。

期待してる。信頼してる。でもでも、あんなに皆が思い入れのある場面、先生はいったい、どうやって描くんだろう。先生なら絶対大丈夫と思っていたけど、ちょっぴり、ほんのちょっぴり、期待ほどじゃなくてもガッカリしないようにしよう、と予防線を張っていた、けれど。

 

おらあああ!!!

荒川弘はやっぱりすげー!

ほら見ろ!それ見ろ!誰だよ荒川先生は絵柄が素朴だし人物がサッパリしてるしもしかしたらアレかもだよね失望しないようにしないとねとか言ってたやつ!

私だよ!100人の私がいてそのうち一人はほんのりちょびっと思っていたよ!

でもな、残りの99人の私は! 荒川弘は、大勢の人たちの相互の関係性をさくさく鮮やかに描くけれど、でも、特別な、一人と一人との絆をこそ、とてつもなく、すごく、温かく、切なく、ぎゅっと、描けるんだ!絶対大丈夫だ!って言ってたんだよ!

ほらみろ!その通りじゃないか!

やったーわーい嬉しい泣ける……。

99人の私がドヤ顔で、1人の私はホッと安堵して、何度もこのページを見ています。

 

ああ、先生、これ、一発で出たのかなあ。

それとも、小説があってアニメがあって人々の様々なイメージがあって、でも自分のイメージは何だろうって何度も何度も反芻して、牛のように一旦消化したものももう一度咀嚼して飲み込んで考えて、そして、この絵にたどり着いたのかなあ。

なんとなく、なんとなく、この場面は後者のような気がする。

 

荒川弘先生は、キャラの生き様を描く人。

手。

視線。姿勢。表情。

間。

そしてセリフ。

 

バフマンおじいちゃんを大切に描いてくれてありがとう。

主従の関係に彼を思い出してくれてありがとう。

 

 

あと、アズライールが超!かわいいの!

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アズちゃんってば殿下と同じ方向見てるし、威嚇してるし、目を見合せてるし、そうかと思うと殿下のマントの房飾りを咥えて遊んでるし、殿下を慰めるように小さな声で鳴いたりとか、もう、かわいい。

ネズミ持ってくる場面、先々月のコミカルと、先月のシリアスと、同じなのにぜんぜん別の意味合いがあって、最高だった。

アズライールの本能の純粋さ。

それがアルスラーンの純粋さと呼応するところ。

 

ギーヴが相変わらずイケメンで飄々としながら殿下大好きでした(笑)

ナルサスが大貴族らしく優雅で、あと新衣装が素敵!お洋服が素敵なの嬉しい!

ジャスワントは7巻通して丁寧に描かれていて、でもこういうシリアスなキャラって先生イジるの好きだから、4コマ登場に期待しちゃう!w

 

元気で可愛いアルフリードが表紙の7巻は、5月9日発売です!!

 

期待していいよ!

期待していいから!!!

 

 

 

 

『鋼の錬金術師展』行くよー!

鋼の錬金術師展|MBS毎日放送

 9月16日より東京ドームシティ Gallery AaMo、

11月3日より大阪南港ATCミュージアムの2カ所で開催!

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はあ~ん、かわいい。

かっこいい。かわいい。すてき!!

 

開催期間1ヶ月半あるので、毎週末行ったら7回見れますね!

でもきっとアル戦原画展と同じに9回とか行きそうですね!

音声ガイド2回楽しんだとしてチケ代12,900円にグッズ代。いや安い。安いよ! 

 

あと内覧会も行きます!初回と最終と2回!

ふへへへへ。楽しみ~v

 SuperGroupies‏より「鋼の錬金術師」コラボグッズ!

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エンヴィーのグッズは初めて!そっか実写映画では奏多君が活躍するのね~v

エドの本型ポーチかわいい♪

ふふふ、私は前回通販だったアルのリュック背負って映画行きます~!