ふつふつと力の沸く
今週の銀の匙。
ついに来ましたよ、来ましたよ!
ピザ会の協力、旨いものへの感動。
文化祭の馬術部の出し物は、当たり前の姿をこそ、という気付き。
金の使い方。
育てて食う、という意味。
それらが渾然と一体となって、クライマックスへの幕が開きましたよ!!!
大ゴマでもなく、ベタ背景でもない、ごく普通のそっけない右下のコマ。
でも。
このコマの八軒の、この目つきにこの眉に、私は八軒の成長をはっきりと感じた。
逡巡と頑なさの中にいる駒場との対比によって、より一層に。
学生がソーセージ売って、そんなもんで返せる借金じゃないだろうけども。
少なくとも中卒が肉体労働で稼ぐよりは多いだろう。
そこにきっと、駒場が戻ってくる道がある。
冬の巻の始まりが去る駒場と怒る八軒なら、終わりは戻る駒場と笑う八軒のはずなんだ。
今週の銀の匙はよかった!
読み終えて、私の腹の中でふつふつと力が沸くのを感じたよ。