別マガ アルスラーン戦記 感想
荒川弘が本気出した!!!!
「筋肉オヤジの荒川弘」の大看板の裏側に、こんっな美女を隠していやがりました!
今月の別マガ。
原作ファンが期待と不安と、でも荒川弘だからなァ…という諦観で待ち望んでいました、「絶世の美女」ファランギースの登場です。
や、荒川先生もちゃんと美人が描けるんじゃん、は、山本美月ちゃんとエドとのツーショット色紙で証明済みですよ?
でもね。
まさかね。
こんな美女を繰り出してくるとはね!!!
そしてこの露出……!
や、うん。美人って言ったらカラダもだろ?ってのは知ってる。
ウィンリィがカラー飾るたびに露出割合が高くなっていったのは周知のとおり。
普通に考えたら、ダリューンの髪型同様、荒川弘先生のファーストインプレッションであるカッパノベルス版原作挿絵、丹野イラストを踏襲してるんだ、って言えるけどもけども。
あれだろ!
色々キャラデを出したら担当さんがコレに食いついたんだろ!(笑)
もうね。
普通、オイシイと、いいぞもっとやれ!って声援が飛びますよね。
今回は声援、飛ばなさそうですよね。だって期待以上ですもんね、てか予想の斜め下から強烈なアッパーカットで鼻血ブーですもんね!
荒川先生は、地に足付いた作風だから、リアルを完全無視した造形はあんまやんないよな、なんて私の考えは浅はかでしたごめん!そうだようっかり銀の匙モードになってたよ、荒川先生の育った土俵はファンタジーじゃあねーか、元バリバリのアーケードゲーマーだったじゃねーかよ!時代的にたぶん初期の鉄拳とかだろうがよ!
さあ、これはコスプレイヤーのお姉さんが演ってくれるかどうか、むちゃくちゃ楽しみですね!
ちょっと別マガ編集さん、早くカラーも出してよ!冬コミじゃ寒すぎだよこれ!!
さてさて、そんな荒川弘先生の、やってやったぜ!っつーニヤリ顔(百姓貴族バージョン)が感じられちゃう今月号w
加えて見所は、その美女が美女だからこそキャラが引き立つ、その名もギーヴ。
ギーヴってさ、原作読んでるときは、チャラくてチートでオイシイとこ取り、という認識で、かわいい、という感じは無かったんですが。
荒川版のギーヴって、かわいいね…!(驚)
「荒川先生の丸目のイケメンは初!」ってコメント見て以来、そーいやそうだ、丸目でほっぺも丸くて、なのに鋭さがあるってすごい上手いキャラデだな!って思ってたけど。
ギーヴ、かわいいわ。
ファランギースに言い寄ってると、尻尾振ってるワンコみたいだわ。
ちょっとー!
誰も彼も可愛くしちゃうの反則だよ荒川センセ!
筋肉ダルマのアンドラゴラスが不器用なオッサンで可愛くしちゃって、ヴァフリーズが優しいおじいちゃんで可愛くて、サームが銀行勤務の真面目な叔父様ちっくで可愛くて、アルスラーンは純粋で可愛くてエラムはしっかり者で可愛くてダリューンが殿下馬鹿でナルサスが変人で、誰も彼もがかわいいのに、ギーヴまでお馬鹿で可愛くしちゃうなんて、反則っ!
カーラーンが、真面目な男が一番怖いってパターンの暴力系推理小説に出てくる犯人の男みたいな、確信持って悪事を働く凄みがあるのも、くそう、特に何とも思ってなかったキャラにまで、惹かれちゃうのは、うん、私が荒川弘ファンだからだよね、分かってる、分かってるけど、ちょっと悔しいぞーw(でもそれ以上に嬉しいぞー!)
そしてそして。
ダリューンとアルスラーンが大好き!な私としては、今月のアバンが美味しかったです!
影が薄い主人公なのでワンシーンを先月号と今月号に分けて主人公が居ない回を減らしてる荒川先生のご配慮もさることながら。
原作では
ダリューンはわずかに眉を動かした。
「おぬし、王子が村を救いに行かぬときは、君主たるの資格なしとみなして、見はなすつもりだったのではないか」
ナルサスは、口に出しては答えなかった。人が悪そうに笑っただけである。
となっているので、私の脳内映像では、眉を動かす=眉を寄せる、眉間にしわを刻む、だったんですね。
ダリューンはナルサスを非難し、ナルサスは「もちろんそのつもりだったさ」という顔をする、と。
でも、荒川版では、ダリューンは眉を上へあげている。
だから台詞は同じなのに、「殿下が救いに行かぬはずが無かろう?」というニュアンスになる。
ナルサスはそれを受け、原作から改変し、泰然とした微笑で描かれる。「もちろん分かっているとも」という風に。
ごくわずかな改変ですが、このニュアンスの違いがとても良い!
原作ではナルサスの油断ならないところが魅力ですが、荒川版では大人が二人して情愛を注いでるアルスラーンに読者の矢印も向くんですね。
何が言いたいかというと、大人二人の仲良しっぷりが萌える!
そしてアルスラーンがやっぱり可愛い!です。
あと、さり気なくエラムとアルスラーンが二人で協力して鞍をつけてるとこがイイ。
原作ではアルスラーンが自分で鞍を付けに行ってて、王子の自立したところが描かれてるんですが、荒川版では「鞍の用意を!」と命じながら結局は一緒に付けてるとこが、アルスラーンの焦りとともに偉ぶらない性格が感じられて、やっぱり可愛い。
あとエラム働き者!いい子!
あーん!みんな可愛いようー!
そしてファラン姐さん。
負 け ま し た !!!!!
今月は25ページでした。作者一言は原稿が終わったらペルシャ料理を食べに行くとのこと。
ええ、アシさん連れて行かれるんでしょう。そして更に美味しい描写を目指してください!
来月も楽しみですー!