荒川弘 アルスラーン戦記 原画展、行ってきました!
「アルスラーン戦記コミカライズ記念展」、行ってきました!
(6月15日、グッズと展示について記事の一部を訂正)
(6月21日、展示について追記)
良かったー!!!すごく良かった!
荒川弘先生の原画、初めて見ました。綺麗だった!
カラーは印刷より色が綺麗だし、原稿は細かな書き込みがよく見れて、ホワイトの少なさとか、トーン指示の青鉛筆とか、すべてが感動でした…!
荒川弘先生の仕事道具が展示されてるのも超感動!!!
これから行く方へ、行き方。
渋谷駅から徒歩10分、または表参道駅から徒歩5分くらい。
青山学院大学向かい、青山劇場や国連大学の並びの、青山オーバルビル内です。
1階に入ったら、正面エレベーターの左側の奥にアル戦ポスターが張られた鉄扉があります。
その扉を開けて、さらにもうひとつ鉄扉を開けて、階段を登ったら会場です。
まるでスタッフ通用口のような鉄扉ですが、勇気をもって開けましょう!
グッズは荒川弘先生のイラストです。
しおり1種類(1巻カバー下ラフスケッチ。色違い同柄2枚セット)
タンブラーとタンブラーシート(カラー4人の)。
クリアファイル(アルスラーン青年少年背中合わせ)
パスケース2種類(アルスラーン単行本表紙、ダリューン単行本表紙)
ポスター2種類(カラー:ダリューンとアルスラーン。モノクロ:2巻2話扉絵の4人で馬乗ってるやつ)
卓上年間カレンダー(カラー4人の。6月始まり)
タオルハンカチ(アルスラーン単行本表紙)
缶バッチ9種類(カラーのと白黒絵と。ギーヴもいました!ファランギースはいませんでした…)(公式に写真出ました!→リンク)
それから来場者全員に、A4コピー紙の荒川先生描き下ろしイラストペーパー。
アルスラーン、ダリューン、ナルサス、エラムの、コメディタッチの絵で超かわいい!
これの原画も展示されています。
グッズの一部です。
カフェで撮ったので照明が黄色で色が変です(>_<)
そしてすみませんアルスラーン好きで…。
あと、ブックカバーがまだ制作中とのことで見本だけ出てました。6月25日か26日に入荷だそう。
アルスラーンが乗馬で微笑んでる、カラー扉のやつです。
高そうだけど、次行った時たぶん買っちゃう…!
入場券で1階のカフェでコーヒーか紅茶と引き換えられます。
ほか別料金でデザインカプチーノが飲めるそう。これも次の機会に。
お花は光文社から。豪華!
別マガ編集部さんからは無かったけど後日かしら?
展示原画は、カラーすべて。(リンク)
モノクロ原稿は、額縁の数で言うと、2枚展示サイズが30、1枚展示サイズが6。
場面は
1巻1話アルスラーン顔見せ、キシュワード顔見せのお帰りアズライールの場面、ルシタニアの少年兵にアルスラーンが引きずり回される場面、奴隷制について指を突き付けられる場面、ダリューン顔見せ、ダリューンが城壁上から矢を射ろうとするところ。
2話から、ダリューンとヴァフリーズの会話、アルスラーンがルシタニア兵を倒す場面、2話ラストのカーラーンの見開き。
3話、クバードとシャプールの会話、ルシタニアのモブ兵のそれ以上光り物を乗せての場面、ダリューン無双の見開き、モンフェラート。
4話、アトロパテネから落ち延びるアルスラーンとダリューン。エラム登場。
2巻5話、ナルサス登場、肩をすくめるいたずらっ子ダリューン、ナルサス腐肉は→落とし穴の場面、ナルサスがアルスラーンへ頭を下げるラスト。
6話、シャプールの最期。
7話、ギーヴの顔見せ、
8話、地下水路のギーヴのバトル。
9話、ギスカール、ルシタニアの少年兵エトワールが成長して再登場のラスト。
など。
他にもあったかもー。
1話のヴァフリーズとアルスラーンの場面とか、いくつかはネーム原稿コピーと完成原稿とを並べて展示してあります。
ラフなネームでもこんなにキマってるんだなー!とか、城壁?の凹凸の陰の付け方をアシさんに指示してるメモ書きとか、とても興味深かった!
インクと墨汁の使い分けも、生原稿だからこそよく分かる。
エラムの瞳はインクで真っ黒で、髪は墨汁で塗ってるのとか。
戦闘シーンの血しぶきや血糊の質感とか、印刷で見るのの何倍も迫力ある。
奥まったスペースに原作装丁の絵。
山田章博先生のイラストは文庫1巻アルスラーン、2巻ダリューン。緻密で美しい。
丹野忍先生はホントにカンバスに油絵。新書1巻のアルスラーンと、口絵でしょうか、表紙ではなくて、馬を駆けるアルスラーン。
それぞれのアルスラーン像は違うけど、若々しく澄んだイメージは同じだなーと思いました。
そこで振り返ると田中芳樹先生の書斎の写真。見落としがちなので田中先生ファンさんは注意!生原稿の右奥の壁になります。
→田中先生の書斎の写真は、生原稿の上に移動になりました。うん、この方がいい!
田中先生の手書き生原稿はガラスケースに6束。すべて14巻。丁寧な文字。生原稿で読むなんて贅沢ー!
(ダリューンの帰りが遅れてる間のアルスラーンの描写が、たくさん書き加えられてて萌えましたw)
→田中先生のご希望により、展示は丹野先生の挿し絵のページになりました。うん、工夫してます。
そしてそして!
私が一番嬉しかったかも?は、荒川弘先生の私物の展示!
画板(「ちょっと盛りました」で描かれてた、荒川先生が描きやすい角度に手作りしたやつ)にネームが乗ってて、左上に黄色ポストイット(たぶん全面糊のタイプ)。銀106と、アル12とメモ書きに、鉛筆で黒く塗りつぶした四角が並んでる。
右上にも、少し古びた同じポストイット。
そして平クリップで留めた、荒川先生の鉛筆メモ書き。
ペン入れ終わったページ数をぬりつぶしています
右上のは鋼の錬金術師の最終回の
ページチェックシール。
月に100P超描いたので
〆切でしんどくなったとき「この時より
ましだ!」と自分をふるい立たせる
ためにずっと はりっぱなしにしてあります。
※「この時」に傍点
鋼の最終回は、百姓貴族3巻でネタにしてた、酪農しながら寝ないで描いた投稿作にしてデビュー作よりも、もっとキツいものだったのだなあ、と、しみじみ感じました。
そりゃあそうだ。何も背負う物のない新人の投稿作と、アニメスタッフや何万人もの読者が待ち望み、己の9年間を捧げた作品の最終回とじゃ、その重みは段違いだものね…。
その鋼のチェックシールと一緒に、「エド両ほほ出血」とか「手袋破れ」とか「ピアス」とか、たぶん忘れ易いポイントのメモ書きが張ってありました。
メモの上からテープが貼ってあったり、ちょっと破けてたり、ああ、荒川先生は本当にこの画板で描いてるんだなあ、日々戦ってらっしゃるんだなあ、という、手触りみたいなものを感じました。
実物って偉大…!
それからペン入れが中国っぽい陶器の器(コップ?)(牛の絵柄w)、ペンいっぱい、一本には牛マスコットのキャップ、インクか溶剤の瓶、アル戦資料用に古物商から買ったっぽいコイン、羽根箒には牛小屋の名前シール(牛柄w)などなど。
そしてレトロな木製の日めくりカレンダー。ネジを回して日付を替えるそうで、Gofaのスタッフさんが借りてくるとき「日付は毎日替えてくださいね」と言われたそう。ちゃんと今日の日付でした!
スタッフさんに、画板を一ヶ月も借りて先生は?とお聞きしたところ「なんとかします」とおっしゃっていたとのこと。
なんとかします。あー、先生、言いそう言いそう!
開館直前に並んだけど、その時で10人くらい。
男女比半々なのが面白い。男性にも熱いファンがいるんだなーと思いました。
思ったより混んでなくて、下の絵とかしゃがみこんで見ても大丈夫でした。
色々と素晴らしい展示でした!
スペース小さいけど、見ごたえあって、とても満足です。
関係者の皆様、貴重な機会をありがとうございます!
あー、幸せ~!
荒川先生の絵が見れて、しあわせー!!!
会期中にまた行きまーす!