アニメの背景
先週のアニスラーン、戦場シーンも素晴らしかったけど、一番おっ!っとなったのは、ここ。
この、地図を照らす燭台の形!
そうだよねえ、天幕ん中で使うんだもの。
こういうの持ち歩いてたんだよねえ。
これ、2話でアンドラゴラス王にダリューンが進言する場面でも端っこに映ってたけど、そのときは気付かなかった。
今回は、上から、そして横から、この燭台のフォルムまで映すカメラワークだったから気付けました。
灯りの高さを、鎖の長さで調節するんだねえ!
ところでさ。
背景、どんどんと、細かく華麗になってるよね?
カシャーン城から凝りだした印象があります。あそこの透かし彫りの木の屏風、すごく良かった!
お金持ちだからなー、なんて思ってたら、その後の城塞も、出るたび出るたび、すごい凝った内装で。
風景も、最初からすごく美しかった、特に光射す山並みの描写は特筆もの。
でも、風景って結局は背景。
だけど、建物の内装は空間。
そこにキャラが座り、そこをキャラが通り抜ける。
デジタル絵だからアップとロングで質感を変えて撮影したり、手前と奥を別々に設定してカメラの動きで奥行きを出したりできるけど。
でもさ、それって、いちいち、すごい手間じゃない?
壁ひとつとっても、石柱、レンガ、透かし彫り、モザイクタイルとてんこ盛り。
手前のアーチだけでなく、奥の廊下の壁にも文様を描いて。
背もたれは木彫り、クッションは絹張り。その後ろの壁には漆喰をコテで盛って色粉を溶いたので彩色した装飾。
最初の燭台の場面だって、二枚重ねの絨毯に、絹のクッションを置いて、壁掛けは平織りのキリムでしょう?
アニメの背景って、こんなに精緻だったっけ?
ファンタジーものは確かに華麗だけど、ここまですごかったかなあ?
旅モノだからキャラはどんどん移動して、こんなに凝った内装も2話しか使われないのに。
背景は、スタジオパインウッド。
すごく情熱を持った仕事ぶりだと思う。
この絵を描いたスタッフさんは、もしかしたら、この物語のモデルとなった地域の豊かな文化を描いてるんじゃないのかなあ。あの土地にはこれほどの芸術があるんだよってことを、伝えたいんじゃないのかなあ。
なんて、思ったりしました。
画集が欲しいな~♪
あと、サントラもすっごい欲しい。
日5の春アニメはいつも7月か8月に出るのに、まだなので心配してます。
早く出してね、スタッフさん!