銀の匙SilverSpoon 13巻!
あーもー嬉しいなあ。嬉しいなあ!
やっぱり銀の匙は最高だなあ!!
表紙のほかに、中扉は表紙カラーからひっぱってきたギャグがあるし(笑)
裏表紙には、その巻を象徴する事物のカラーカット。
後ろ見返しはいつも動物の仔で、最高にかわいい!
カバー下裏表紙はいつもどおり可笑しくて、4コマ2本に牛小屋日記に。
すぺしゃるさんくすにちょこっと添えられるコメントは、最初の頃は「読んで頂きありがとうございます」なんてよそ行きなお行儀良いのだったのが、だんだん近況っぽくなってきて13巻では近所のスーパーに金華豚!とかw
アル戦も最高に好き。
でも銀の匙は、コメントやカットやスケッチがいっぱいで、荒川先生が荒川先生の作品を読者に届けているんだなあ、って、単行本1冊にも、すごく感じる。
もうね。
どこもかしこも面白くて。
アキちゃん可愛いし、勝利のガッツポーズは映画と重なって最高に格好良かった!
ピザ試食や豚飼育に協力するエゾノー面子の、いつも通りの仲の良さ、知識と行動力、そして馬鹿さw
相変わらずめんどくさい八軒(笑)
細かいギャグの数々。
アシさんたちの悪ノリの、飲み物ネタとかさ。麦茶ヨーグルト、BBQドリンク、抹茶入り牧草茶。いやだから、それどんな飲み物だよ!(笑)
そして駒場!
彼が目指すのは、きっと12巻で語っていた、山の向こう側。
「ガキのころ 目の前の山脈を越えたら外国があると思ってた」
飛行機の場面はてっきり海外へ行くのかと思ったら。違った。
そう、起業だろうと外国だろうと、夢を定めても先立つもの、金と準備とが必要。そこのところを、きっちり書く。一気に3年生まで進めたのは、準備には年単位の時間がかかる、ということ。アキの受験も。
年単位の時間をかけてでも、やりたいことをやれ、行きたいところへいけ。
13巻の先の話は、まだサンデーに載っていない。
だから完全な予想だけども、取材予定地が紛争地になったということは、駒場の行き先はロシア、クリミアあたりなんだろうな。八軒の兄嫁をツテに。
東京人にとって外国というとアメリカとかだけど、北海道民にとって「でかい外国」といえばロシア。
兄嫁をロシア人にしたとき、荒川弘先生がそこまで考えてたか分からない。
そもそも、1年生の1年間を描く予定だった銀の匙。最初のテーマが豚丼なのも、早く肉になるから豚肉、という選び方だったと思う。
それが結局は、八軒の手がける「事業」になっていく。
先生の描いたプロットのその先へ、八軒たちは歩き出している。
だって先生、大川センパイがこんなに出張るなんて、先生自身もこれっぽっちも予想してなかったじゃないですか!初登場のときの大川部長のモブ感てば!(爆笑)
もー、つい以前の巻を読み返しちゃうよ!
荒川先生、取材を通して確実に豚好きになっていってるよね!
馬より豚のが好きそうなのは、やっぱ食べるから?!(笑)
豚はほどよい距離感がいいね、と仰っていたのはきっと、数ヶ月で別れが来る豚のほうが、気持ちが楽ってことなんだろうなあ。
アキの家は荒川弘先生のご実家がモデルのひとつ。明るくさばさばした爺さん、ちょっと厳しい婆さん、歴史の生き証人のひいばあちゃん、親戚が米農家、酪農と畑作。
銀の匙は、明るくて優しくて可笑しくて元気で夢に向かう少年漫画だけれども、その一方で、三代続いた開拓農家の娘が、跡継ぎがいないということを知った上で家を飛び出した娘が、現実にあったことを描き、また描いたことが現実になっていく、そういう漫画。
廃業した駒場んちの寒々しい牛小屋、馬を手放し暇そうで寂しげな御影んちの爺さんの背中。
馬小屋を解体して豚小屋にするのは、ハガレンでアルの鎧がピナコの草刈鎌やウィンリィが作る機械鎧の材料になっていくのと、同じモチーフだと思います。
だからあれは、ファンタジーだなと。
現実はなかなか、そうはならない。だからこそ、そうだったらいいのに、と。
読んでるときはこんなにも楽しいのに、本を閉じて、荒川先生んちのことを思うと、すごい、切なくて。
いや、これって間違った読み方なんだけどね!
作品に、作者の都合は関係ないもんね。
作者の都合がなんであれ、良いものは良いし、駄目なものは駄目で、そこに同情の余地は無い。
作者がどんなに立派な人物だろうと凡庸な作品に価値は無いし、逆にどれほど酷いクズ人間だって光輝く作品が生み出せる。
だから、銀の匙は、明るくて楽しくてリアルで地に足ついて勇気があって夢があって読んで元気が出る面白おかしい青春漫画なんだ!!
何がイイって、コレですよ!(爆笑)
だ・か・ら!
どこの需要だよ何の趣味だよ、そうだよ荒川弘先生の趣味だよ分かってるよ知ってるよ!
うっひゃっひゃっひゃ!
だ い す き だ !!!!!
八軒は成長し、駒場んちの二人の妹も心なしか大きくなった。
副ぶちょーも成犬となり、そして犬小屋も増築(笑)
これ木野が作ったのかなあ。乗馬部の八軒の仲間で、ハゲじゃないほう。森林科学課の。
少しずつさりげなく成長して、あと1巻か、2巻で終わっちゃうんだろうなー。
寂しいけど、でも、きっちり終わらせてほしいです。
楽しみにしてます!
あ、そうだ。
おっ、て思ったこと。
カバー見返しの作者ひとこと。
銀の匙は、2011年4月にエゾノー生になった少年少女の物語だ。
ヒーローズカムバック。相馬の馬追い。
応援の気持ちを、ずっとずっと持っている荒川弘先生。
1巻あたり100万部超の力を、こうしてさり気なく。
そして1巻あたり100万部超の力を、こっちはあからさまに!(笑)
でも、小学館のサンデーコミックスにマガジンの投げ込みチラシって、すごくない!?講談社みたいなビッグカンパニーが。
そう、アル戦まだ単巻80万部。銀匙は3巻で単巻90行ったもの、アニメでこんだけ宣伝してもまだ届いてない。だからこうやって形振り構わず多様なチャネルで宣伝してくれるの、嬉しいです!
どちらの作品も、もっともっと売れますように!
あー面白かった。
銀の匙、大好き。どこもかしこも面白くて可愛くてテンポよくて優しくて、ほんっと、すき!!
ワクワクする。元気出る!
14巻楽しみ!ずーっとずーっと先でも、ずーっと楽しみー!!!