別マガ アルスラーン戦記 感想!
29ページでした!
ご家族がご病気になられて以来、一番多いページ数です。
これで4巻も180ページ収録です!持ったとき薄くないよ。嬉しいよ!
(あ、でもそうすると鈴木央先生との対談は入らないかな?ぜひ入れてほしいのだけど…!)
そして4巻と同時に、「アルスラーン戦記公式アニメガイド」も発売!わーい!
すっごい楽しみ!!
さて、今月号の見どころは。
まず、なんと言っても表紙です!!
このアルスラーンがなぜこんなにもかわいいのか、わかりますか?
いやもちろん、殿下はかわいい、略して“でんかわ”は真理ですが、そうではなく!
作画テクニックとして、このアルスラーンは荒川先生がまた一歩、進化を遂げられているからです!
かわいさのキモ。それは。
下まぶた!
この、下まぶたの線。すこーし上がっているでしょう?
荒川先生の描くかわいこちゃんって、目がくりっとしてるじゃないですか。笑うときもくりっ。白黒だと目を線にしてニコッ!ってのもあるけど、カラーで笑顔は基本、くりっ。
あるアニメーターさんが、女の子の表情は下まぶたの描き方できまる、って言ってて。
それ読んだ時、鋼FA最終回思い出したんですよ。ウィンリィがエドを見送って「じっとしてる男なんてつまらないじゃない」って台詞言うときの、ウィンリィの目。下まぶた、ちょっと上げて、その動きが素晴らしい笑顔を作りだしてた。
うぉう!さすが美少女=価値であるアニメ業界で戦ってる人だけある!ほんとだ!下まぶた重要!!って、自分まったく絵を描けないくせに、いたく感動しましてですね。
そして、今月号のカラーを見た瞬間。
あの感動が、再来したんですよ!
こ!れ! あのアニメーターさんが言ってた、下まぶたの技だ!
瞳をはっきり描きつつ、頬で、頬がもちあげる下まぶたで、生きいきとした笑顔を作りだしてる!
この絵、くりっ、で想像してみて?どういう笑顔になる?
うん、元気な笑顔。
そう。こっちのほうが、より、優しいの。
アルスラーンのもつ優しさ、柔らかさ。そして少年漫画としての躍動感。
なんて素晴らしいのでしょう!
コピーもいい。「いくよ?ヤシャスィーン!!!」いくよ?に、アルスラーンの優しさが表れている。別ナマのアオリ大賞じゃないけど、この「いくよ?」に私は大賞をあげたいです!
アル戦は別マガ表紙を8回飾っているけど(うち5回が今年。減ページでも荒川先生がどんだけ働いてることか!)、この表紙は、そのどれとも違う。
少年漫画誌の表紙絵として、最高の出来だと思いました!
あー好き。この絵、だいすき。
パネルにしてください!パネルにしてイベントとかで飾ってくださいーーー!!!
さてさて。
表紙だけでもまだ1時間くらいしゃべれそうですが(アズライールかわいい!とか爪!とか羽根!とか)、そろそろ中身に参りましょう。
アニメとゲームの宣伝、アニメ絵美麗イラスト(アルスラーンとヒルメス)、ヒルメス梶さんのインタビューがありまして。梶さんのサイン色紙が、アルスラーン戦記ってタイトル書いた下に「ヒルメス戦記にしませんか?笑」とか書いてあって可愛いw
本編もヒルメスから始まります。
ここは原作でも、ヒルメスの内面が初めて書かれた、っていうか私がヒルメスの内面を初めて感じられたシーンなので、原作どおりに描かれていて安心しました。
『絶対の安心感・荒川』、ってどこの頑丈な建機メーカーの宣伝だよ(笑)
そうそう!銀仮面のデザインが新しくなってます!
壊れたら作りなおす、せっかく作るんだからもっと良い物にする。
ハガレンのエドの義手もそうでした。
モノを架空のデザインとしてではなく、手に取る物、機能ある物として描くところ。荒川先生らしいなあ、と思います。
アルスラーンの剣もそう。
傷んだので取り替えるシーンがあるんです。(ここも良いシーンなので4巻発売をお楽しみに!)
それが、先々月号の表紙に描かれてた剣。そう、2ヶ月前の表紙は、今月号のあとの場面なんですね!
なお、私は今回気付いたんですが、ギーヴの剣も表紙絵のは今までのと違います。
奴はコマの外側で、ちゃーんと自分の剣も新しいのと取り替えてたんですね(笑)
さて!
今月いちばん「うぉー!(笑)」ってなったのは、ザンデです!
ねっねっ?!かわいいでしょう?楽しみでしょう?!
や、原作小説でもね、体育会系真っ直ぐ!なキャラが立ってて、大型犬なアホ可愛さがあって、この先の戦闘シーンなんかもすごいイイんですが。
この前の、謹厳な美髯将軍キシュワードさえ、頬づえついてアズライールを眺める、なんて可愛く描いちゃう荒川弘先生ですもの。
ザンデをどんな風に描いてくれるのか、楽しみにしてましたら。
予想を超えたハンサム!
そして可愛い!
も、この辺、読んでる間ずーっと笑いっぱなしでした!
ちょいネタバレになりますが、このザンデ、裏切りの将軍、ちょびひげカーラーンの息子です。
あの、後ろ暗い感じの、アルスラーンをおびき出すため無辜の村人を焼き払った、主人公の敵のカーラーン。
の、息子が、こんなんw
あーもー。
ほんっと田中先生うまい!そして荒川先生うますぎる!(笑)
この、お二人ともなんて上手いのだ、と感じたことで。
ヒルメスが客人を迎える場面。
先々月のギスカールとは椅子に座って話してて、今月のザンデとは床に座って話してます。
ここは全く原作どおり。
ギスカールの場面
「彼の前にある椅子、それは背もたれと肘かけのついた絹地ばりの大きなものである。そこに客人がすわっている」
ザンデの場面
「カーペットの上にヒルメスはあぐらをかき、若い客人にもそうするよう言った。」
ギスカールには、目上の者に対する慇懃な態度と同時に、油断ならない相手への距離感がある。
ザンデには、目下の者に対して、プライドの高いヒルメスがとても歩み寄っている感じがある。
さらっと読み流す地文にも、きちんとキャラの関係が書かれている。だからこそ、意識せずとも自然にキャラが脳内に沁みこんで姿かたちが立ち上がり、生きた人として脳内で活躍していく。
地文でこうも明確に書き分けられているのに、私はこの後に続く会話のほうに気を取られ、漫画で見るまで、漫画で、あれ?ヒルメスが床に座るって珍しいじゃん?って思って小説を確認するまで、この違いに気付きませんでした。
漫画で、気付くことができました。
原作に忠実にメディア化する、ということは、この、地の文や何気ない描写から生まれる、空気や距離感を逃さない、ということなんだなあ。
そして、原作をアレンジするときは、この、何気ない地文や背景を、踏まえた上で意志を持ってアレンジしたか、そうで無いか、が、作品の質となって表れるのかもしれない。
荒川先生が漫画にしてくれたお陰で、田中先生の文章を再発見できた。
私は小説を確認し、それから先々月号をひっくりかえして漫画を見比べ、再び小説を読み返し、一人でふおおおお!って感動してました(笑)
ぜんぜん話が変わりますが。
ヒルメスの上着の肩んとこのトーンは、顔を覆ってた布に重ね貼りしてたトーンの片方、薄ーいペイズリー柄のトーンですねきっと。
うふふふ。さりげないお洒落さん。
このトーンはヒルメスのプライベートな衣装にこれからも使われるかもですね、要チェキ!
さてさて。
今月はページ数が多いので、アバンのヒルメス、前半のザンデ、そして後半のアルスラーン達と読みどころがいっぱい!
ギーヴの「酔狂な!」は原作の台詞ではなく、地文から拾っています。台詞のほうは先月に使っている。
このアレンジもね、ほんと、上手いなと。
また、このコマの表情も大っ変に格好いいのですが、彼は先月さんざん語ったので割愛しまして。(ほんと4巻はある意味ギーヴの巻!10月9日をお楽しみに!)
そしてアルスラーンの、すごい、胸にキュッとくる表情があるのですが。
やはりコミックス派さんに初見してもらいたいので、写真は載せず。
で。
過去回想のこちらについて。
か わ い い … ! ! !
ちょっと、そこの横線トーン!あんた濃すぎるわ!殿下がよく見えないわよ、どきなさい!
てゆーか、ほんとこれがナマ原稿だったらこのトーンひっぺがしてやりたい!ひっぺがして、このちょう可愛いアルスラーンきゅんを、じっくりじっくり見つめたい……!
ああ、うう。
えっと。
いや、技術的な話でね。過去回想の表現として、ナルサスの回想の影絵手法、ヒルメスの回想の黒枠、エラムのフキダシを黒にするのとはまた異なる、第四の手法が出てきたよ、とか、ここはおぼろげな記憶の向こうの風景ってことで全体を覆うようにトーンを貼ったのかな、とか、今後も過去回想が出るとしたらキャラ毎に使い分けするのかな、それとも心象風景としてどのように思い出してるのかを表していくのかな、とか、そういう表現手法の話をね、したかったんだけどね…。
アルスラーンかわいい。
それが全てだ。
かわいい。かわいい。かわいい!
以上!!!!
今月も大変面白かったです!
来月もむっちゃ楽しみにしています!!
追記:拍手コメントありがとうございます!
アズライールちゃん、ほんとイケメン!殿下は笑顔だけどアズライールは本気だな?!
アルスラーンはかわいくて格好良くて、今日もこんなに語ってしまいました(笑)何度見ても惚れぼれしちゃう。
コメントありがとうございました♪
DVDのおまけCDもあんな感じなんですね?!おまけより面白いって、どれほど?!(これより崩壊って、どれほど…(笑))
お金出して買ってくれるファン様向けですもの、当然ですね。
私も雑誌ひとつでこんなに豪華なオマケで楽しませてもらって、すごい幸せでした!ほんと声優の皆様って芸達者。面白かった!
コメントありがとうございました~v